「蓮根麺」は佐賀の野菜を使ったご当地グルメ。正直、舐めてました。
佐賀は蓮根の生産量が全国で第3位。まあ、1位の茨城県が30,500t、2位徳島県が7,380t、そして佐賀が4,420t(データは2013年11月8日発表のもの)なので、茨城がダントツで凄いんですけど、それでも佐賀だって立派な蓮根産地なんです。そこで登場するのが「蓮根麺」、佐賀で自然栽培された蓮根の粉末をふんだんに使った野菜麺。なんだか気になったので、買ってきました。
売ってたのはココ、佐賀城跡のすぐ近くにある「佐賀レトロ館」。元は明治20年に建築された、警察の庁舎だった建物。
スローフードレストランやカフェ、ベーカリーが入居する明治の洋館。1階にはお土産コーナーがあるんです。
佐賀市内の特産品を中心に、ずらりと並ぶお土産品。なんか記事にするのに面白い物ないかなぁ~と物色していると・・・ふと目線が止まったのがコレ「蓮根麺」税込432円。今まで何度も目にしていたはずなんですけど、なぜか今日に限って気になる存在。
「よしっ、いっちょ食べてみるか」ということで、買ってきました。
「武富勝彦の蓮根麺」と書いてありますね。この武富勝彦さんという人は、佐賀県で循環型農法による古代米生産を行っている生産農家。なんと!2002年にはイタリアのスローフード協会より、日本人初のスローフードアワードを受賞したという凄い人なんです。業界では知る人ぞ知る有名人なのでしょうね。
蓮根って食物繊維が豊富な野菜ですよね、食感がシャキシャキして繊維って感じですもん。そうそう、粘りもありますよ。「もちっと、しゃきっと美味しい」まさにピッタリのキャッチフレーズ。
原材料は小麦粉、食塩、蓮根と実にシンプル。さすがに蓮根の十割麺とはいかなかったようで、つなぎに小麦粉を使っているようです。販売者の葦農(よしのう)は武富 勝彦さんが代表を務める会社。江北町にあるんですね。
使っている塩も、健康に配慮したものを使っています。
そして作り方が書いてありますので、この通りにやってみましょう。
袋から出してみました。見た目は太めの蕎麦みたいな感じでしょうか。更科までいきませんが、少し白い蕎麦のような見た目。ところどころ粒々が見えるのは蓮根の皮かな?
乾麺でよく見かける、少し楕円形をした麺です。
それでは沸騰したお湯に入れて・・・4分から8分って倍じゃん!
と、とりあえず、4分以上は茹でるとして、間をとって6分茹でてみましょう。
茹でたらザルに開けて冷水で冷やします。
冷蔵庫にあった物を適当に出してきて、めんつゆを用意して出来上がり。海苔があったら佐賀らしくなったんだけど、残念ながら切らしてました。
少しくすんだグレーに茶色が混ざった感じ、見た目は蕎麦っぽいですね。
それではさっそく、ズズッと食べてみます。
おっ、麺の味がシッカリしてます。アッサリした味の蓮根ですが、そのあっさり味がシッカリ感じられます。そしてもちっとしながら、太さがあるのでプツンと切れる感じ。食感もいいですね。
いやいや、かなり美味しいですよ。地元の農産物を使った特産品って、当たり外れが大きいじゃないですか。お土産屋さんに沢山並んでいる特産品を見ると、補助金目的なのか、売るよりも開発したという実績作りが目的なのか、お土産の為の商品が氾濫していますよね。
そんな中で、この蓮根麺は真面目に作られているように感じます。健康志向の食品だけにお値段は少し高めですが、数多ある土産用に作られた商品群とは違いますね。堂々とヘルシーフードと名乗れるレベル。
蓮根という地味な野菜を、乾麺というこれまた地味な商品でシッカリ作った蓮根麺。話題性だとか、シャレで作ったみたいなネタに走った特産品とは一線を画する、本格派のヘルシーフド。
蓮根は食物繊維が豊富で、レモン並みのビタミンCを含む健康野菜。切った時に糸を引く粘りは、納豆と同じムチンという物質なんです。とっても体に良い野菜なんですが、一度にたくさん食べる事ってあんまりないですよね。※ムチンに関する記述で誤りを指摘していただき、訂正しています。納豆にムチンは含まれません、山芋などに含まれる成分です。
しかし、粉末にして麺料理にすれば、日常的にたくさん食べられますよね。美味しく手軽に食べられるので、今度は暖かい蕎麦風にして食べてみたいですね。麺の味がシッカリしているので、鶏そばみたいにコクのある出汁に合いそう。
うん、これは当たりでした。
「武富勝彦の蓮根麺」
葦農公式サイト⇒http://www.yoshinou.jp/
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