「あけぼの菓子舗」筑後川うめぇ!逸口香と落雁が有名な幕末から続く老舗菓子舗

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「全国五つ星の手みやげ」にも選ばれた佐賀の名店あけぼの菓子舗、逸口香(いっこうこう)と落雁専門の老舗和菓子やさん。

「あけぼの菓子舗」はもはや伝説といってもいいグルメ番組「料理の鉄人」の審査員「おいしゅうございます」で有名な料理研究家「岸朝子」さんが選んだ、「全国五つ星の手みやげ」に選出されたお店。佐賀市内からは3店選出されていて、北島の丸芳露、村岡屋のさが錦、そしてあけぼの菓子舗の逸口香が選ばれています。

お店の場所は佐賀市呉服元町、ちょうどエスプラッツの向かい側にあります。

あけぼの菓子舗1

道路を渡った向かい側、佐賀市が中心市街地活性化の切り札として総力を挙げて開発した複合商業施設、佐賀が全国に誇る「エスプラッツ」があります。

あけぼの菓子舗2

お店の横には小さいけど駐車場も完備。

あけぼの菓子舗3

取扱商品は逸口香と落雁のみ、創業は1865年とまさに幕末。西郷隆盛が結婚したり、土佐勤王等の武市半平太が処刑されたり。ちょうど土佐の坂本龍馬と中岡慎太郎が長州の桂小五郎、薩摩の西郷隆盛に働きかけて薩長同盟実現のために奔走していました。彦根藩に長州征伐令が下命されるなど、外圧と内戦、激動の只中。当時の佐賀は三重津造船所で日本初の実用蒸気船「凌風丸」が完成した年。薩長同盟はまだ成らず、佐賀藩は幕府方だった頃。

あけぼの菓子舗4

和菓子に馴染みのない人に落雁といえば、お盆のお供えを思い浮かべるかもしれません。一見すると砂糖のかたまりみたいに見える落雁ですが、米や大麦、豆や蕎麦、栗などからとれた穀粉に、砂糖や水飴、少量の水を加えて木型に詰めて抜き取り、加熱乾燥させて作る伝統の和菓子です。

固そうな外見をしていますが、一口かじるとホロホロと口の中で崩れて優しく奥深い甘さ口の中に広がります。今でも東京や京都、大阪など全国の老舗菓子店では人気の商品。洒落た形や色合いの「落雁」を積極的に売り出しています。特にお茶の席には欠かせない伝統の和菓子ですよね。

あけぼの菓子舗5

歴史の中で受け継いだ技術で作られた伝統のお菓子、それを今に伝える「あけぼの菓子舗」さん。

このお店に私がどうしても食べたかったお菓子があるんです、その名も「筑後川」。落雁の中に餡が入ったお菓子なんです。筑後川だけだとちょっと寂しいので、逸口香も一緒に買ってきました。

あけぼの菓子舗6

あけぼの菓子舗の逸口香は3種の味があるのが特徴、オーソドックスな黒糖、白糖、抹茶があります。材料はとってもシンプル、小麦粉、水飴、砂糖と生姜。あと抹茶味には抹茶ですね。

あけぼの菓子舗7

そしてこちらが筑後川、赤と白があります。

あけぼの菓子舗8

私は好物を最後に残す方なので、まずは逸口香から食べてみましょう。

逸口香は長崎から佐賀にかけて広まった菓子で、表面は固くパリッとした皮の中に水飴、砂糖などが入っています。

あけぼの菓子舗9

食べてみると、和風クッキーみたいな硬い皮、中に飴と砂糖。生姜の味がじわ~っとしてきますね、黒砂糖は白砂糖に比べて砂糖のコクが少し強い気がします。飴がけっこう歯にくっつく、私は歯が悪いのでチョット食べにくいかも。生姜と砂糖の組み合わせは昔からよくありますよね。なんだかお婆ちゃんの家で食べた茶菓子を思い出す味。う~ん、優しいお菓子だ。

あけぼの菓子舗10

続いてこちらが筑後川。

あけぼの菓子舗11

硬そうに見えますが、シットリソフトな感じ。触りすぎるとボロボロと崩れてしまいそう。

半分に切ってみると、こし餡がバッチリ入ってます。

あけぼの菓子舗12

一口食べると、口の中で雪のようにくずれていく落雁。そしてこし案の旨味と優しい甘さ。砂糖の甘さと餡の甘さが口いっぱいに広がるんですけど、甘すぎない深くて優しい甘さ。

ボロボロと崩れていく落雁もボソボソじゃなく、餡が入ってるのでシットリしていていい感じ。

深い甘さを楽しむ菓子だけに味はとってもシンプル、味付けなんてほとんどありません。おいしいとか美味しくないじゃなくて、とっても心地よい優しい「甘さ」なんです。この味、甘さのバランス調整が技術なんでしょうね。

コーヒーにとってもあいますよ、当然だけどお茶にもね。

あけぼの菓子舗13

九州で有名な福岡博多も古い街ですが、創業から100年を超えるような老舗と呼べるお店が殆ど残ってないんですよ。しかし佐賀には沢山残っているんですよね、これはやっぱり地域の人が地元の味を応援してきた結果だと思うんです。

変化が無ければ社会は行き詰ってしまいますが、そんな変化の中で生き残ってきた古い伝統には変化に負けない真理のようなものがあるような気がします。たとえば落雁なんて、ほんと地味でシンプルな味。いろんな味付けや製造の技術が発達してきたら真っ先に消えてしまいそうなものですが、いまでも銘菓として多くのファンがいる。

甘味、スイーツ、呼び方はいろいろと変わっていきますが、甘いお菓子というのはいつの時代も愛され続けています。そしてその究極というか、甘さだけを楽しむ落雁には甘いお菓子の真理が詰まっているのでしょう。

たいへんおいしゅうございました。

「あけぼの菓子舗」

MAP:佐賀市呉服元町3-9⇒ Googleマップへ

営業時間:9:30から18:30

定休日:日曜日

※この記事は私が訪れたときのものです、内容が変更になっている場合があります。最新情報、詳細については事前に確認されることをおすすめします。





 

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たくや@非正規編集長非正規農家兼ブロガー

投稿者プロフィール

現在は非正規社員で非正規農家、非正規ウェブメディアの自称編集長。
主に営業畑を渡り歩き、広報企画担当時にマーケティングを実地で勉強。
一部上場企業で営業課長、ベンチャー企業では営業本部長という肩書を貰った事もあります。
全国10以上の都市に転勤し、都会と田舎の格差に驚愕。地域活性化に興味を持ち、まちおこし関連の仕事をすることが現在の目標。

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