【佐賀】ラーメンを求めて鍋島駅へ「らーめんもとむら」伝統の味【駅前ラーメンの旅】

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「らーめん もとむら」駅から少し遠かったのですが、正統派の佐賀ラーメンが食べられると聞いて行ってきました。

かつて佐賀市松原に佐賀ラーメンの元祖「一休軒」というお店がありました。残念ながら2011年に閉店(読者から教えていただいた情報によると広島市で営業されているとのこと)したため、残念ながら立ち寄ることができませんでした。

しかし!佐賀駅の隣、鍋島駅の近くに一休軒からのれん分けした「一休軒 鍋島店」が「らーめん もとむら」と名前を変えて営業しているというじゃないですか。次はコレだな・・・フフフ

ということで、モータリゼーションの最先端を行く地方都市で”あえて”電車の駅前にこだわった「佐賀駅前ラーメンの旅」・・・今回もスタートです。で、いきなり目の前に広大な貨物駅。ここが佐賀駅から長崎方面へ一駅、お隣の駅「鍋島駅」のホームです。

ラーメンもとむら3

駅の人にこっちを撮らなきゃといわれて撮影したのがコレ。「古いものなんですか?」と尋ねると「そうそう、いい感じやろ?」との返答。う~ん、古そうなんだけどデザインが新しいっぽい。けど、手作り感が素敵ですよね。

ラーメンもとむら2

駅舎の中にも同じようなのがあったのですが・・・コッチはやけに保存状態が良い。これも木でできていて、ハンドメイドっぽい優しさがいいですよね。

ラーメンもとむら4

佐賀を走る長崎本線は明治時代に開業したルートなので、レトロモダンな古い駅舎が多いのです。が、「鍋島駅」はすっかり新しい駅舎になっていました。ちょっと残念。

ラーメンもとむら5

駅に着いたので「らーめん もとむら」の場所をスマホで確認。駅からさほど遠くないようなのですが、広大な貨物駅の向こう側みたいで直接渡れないんです。なので、迂回しなければならないのですが、ここから直進して右へ行くか、このまま左へ行くか・・・迷うところです。

ラーメンもとむら6

よしっ、思い切って左へ!最短距離を選択します。高架の道路があるので、あそこに歩道もあるだろう・・・テキな希望的観測で進んでいきます。

ラーメンもとむら7

ハハハハハッ!私は勝った、賭けに勝ったぞ諸君。見たまえあの階段をッ!

ラーメンもとむら8

さて、この栄光の階段をのぼっていくとしましょう。

ラーメンもとむら9

高架道路へと階段をのぼると、鍋島の貨物駅の大きさがよくわかります。そんな景色を眺めながら、歩いて下りの階段まで到着。

ラーメンもとむら10

後ろを振り返って写真を撮ろうとしたその時、私の中の何かが叫びました

「貨物列車!距離四百、2時方向!」「右左かた撮影用意!目標2時方向貨物列車!」

思わず身構える私、自衛官時代に戻った気分です。私は鉄道ファンじゃないんですけど、カメラを持って貨物列車を見るとなぜか撮らずにはいられない。

「だって男の子だもの」

ラーメンもとむら11

しばらくの間、なが~い貨物列車を見ていると・・・電車が信号で停止したではありませんか。これも撮らねばッ!

「だって・・・以下略」

急いで戻ると、機関車を上から撮影することに成功しました。まあ、撮り鉄でもなんでもない全くの素人写真ですから、構図とかあれこれ問題ありそうですが、とりあえずカッコいいです。ここで降りていたパンタグラフ(電車の上にある電線に接触してる部分)が上がって、電線に触れた瞬間にジッとかいってました。

ラーメンもとむら12

さて、テツ分を補充したところで移動再開。

しっかし広いですね、とキョロキョロしながら道なりに入っていきます。

ラーメンもとむら13

なんか、道を歩いていたら敷地内なんですけどいいんですかね?と思い周りの様子を伺うと、やっぱ立ち入り禁止でしたw

JRさんごめんなさい、悪気はなかったんです。あまりにもドカーンと開放的で、フェンスも何もなく道が続いていたので気づかなかっただけなんです。と、言い訳してみる。

ラーメンもとむら14

どうせ二度とこの辺を歩くこともないだろうし、もうちょっと鍋島駅周辺を歩いてみようと思い、何か紹介できるようなスポットを探し始める私。

おいおい、ラーメンどこ行った・・・

しかし、面白いものを見つけることができませんでした。この家、立派な家だな~

ラーメンもとむら15

更に歩くと大通りに出ました。この通り沿いに「らーめん もとむら」があるはずです。と思ったら、看板を発見!

ラーメンもとむら16

ようやくたどり着きました、ここが「らーめん もとむら」です。隣は広島風お好み焼きに讃岐うどん?さらに「広島と讃岐がドッキング」だそうです。

まさか、広島焼きのソバが讃岐うどんになってるとか?微妙に気になる店ですね。

ラーメンもとむら17

今回の目的地、らーめんもとむらに近づいて見るといかにも老舗という佇まい。うっすらと、一休軒鍋島店と読める跡が残っています。

ラーメンもとむら18

外ではなく、風除室にかかる暖簾。

ラーメンもとむら19

手動で扉を開けて入ると、オープンキッチンを囲むようにL字型のカウンター。他のお客さんんが多かったのと、狭いのでカウンターの撮影は断念。

入り口から向かって右奥にはテーブル席もありました。もう、いかにも老舗。昭和のラーメン屋さんですね、なんだか落ち着きます。

テーブルの上にはコショウと餃子のタレ、爪楊枝、箸、以上。とてもシンプル。

ラーメンもとむら20

メニューはコチラ、至ってシンプル。幸陽閣を思い出します。そういえば、おなじルーツを持つ店ですよね。そして、小城の絵が飾られています。メニュー上の絵は清水の滝でしょうか?かなりの小城プッシュです。

ラーメンもとむら21

注文するのはもちろん!佐賀ラーメンと言えば「玉子ラーメン」

ラーメンもとむら22

ラーメンの向きを変えて、もういっちょドン!

小ぶりなドンブリに並々と注がれたスープ、有明海苔が一切れにチャーシュー、鮮やかな黄色い玉子。私の想像どおりのヴィジュアル。これが佐賀ラーメンのスタンダード、ドンブリの下にはアルミの受け皿が敷いてありました。

ラーメンもとむら23

それではまずスープ。思ったほど脂っこくなさそう、一口飲んでみると塩。そしてジワーッとくるスープの旨み。

想像していたよりも優しい味です。「いちげん」や「幸陽閣」はもう少し獣臭が強くてパンチのある味だったのですが、なるほど滋味系といわれる佐賀ラーメンはコッチが本筋なんですね。

ラーメンもとむら24

チャーシューも優しい味。ジワーッと肉の旨みが出て、癖がなくとても食べやすい味です。

ラーメンもとむら25

麺は佐賀ラーメンのルーツとなった久留米よりは細め、福岡の長浜系よりは少し太くて水分も多めのストレート。

ラーメンもとむら26

それではいよいよ、本格的に食べていきます。まずは玉子を潰し・・・

ラーメンもとむら27

麺に絡めて食べる。か~~ッ!うめぇ!

玉子のコクが絡まって、マッタリとコクうまです。佐賀ラーメンのこれが好きなんですよ。

ラーメンもとむら28

麺は柔らかめ、私は硬メン派じゃないのでこれでも十分。福岡で「やっぱ福岡はバリカタバイ!」に騙されたことがあるので、硬メンはもうコリゴリ。

ラーメンもとむら29

そういえば、この添えられている海苔の香りが良いんですよ。いいアクセントで、味を切ってくれるので一層食が進みます。

ラーメンもとむら30

なるほど、これがトラディショナルな佐賀ラーメンの味なんですね。佐賀で私が一番好きなラーメンは「ぶらっくぴっぐ」ちょっと乳化したようなゴッテリくらいが好みなんです。まあ、私があの味を好きなのは、関西と言えばコッテコテドロドロの鶏がらスープ「天下一品」の影響があるからなんです。ぶらっくぴっぐの味は、天下一品の豚バージョンみたいな味なので好きなんですよね。

なので、少し最初の食べ始め味が弱いかな?と思ったのですが、後からじわ~っと味を押し上げてくるような優しい旨み系も、とっても美味しかったです。これは好みの問題なので、ひとそれぞれあると思います。

という事で、今回は正統派佐賀ラーメン「らーめん もとむら」の玉子ラーメンでした。

ちなみに、ここに来るときは寄り道したり写真撮ったりで時間がかかったのですが、帰りはここから鍋島駅の改札まで15分強くらいでした。駅前というには少し遠すぎですが、佐賀ラーメンのルーツを味わうという意味でも立ち寄る価値はありますよ。だいたい、駅の近くにラーメン屋がありあませんしね、鍋島駅には。

「らーめん もとむら」

MAP:佐賀県佐賀市鍋島町大字八戸1144−1 Googleマップへ

営業時間:11:00~20:30

定休日:水曜日(祝日の場合は翌日)
この記事は私が訪問した時のものです、現状と異なる場合がありますので事前に確認する事をおすすめします。






 

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たくや@非正規編集長非正規農家兼ブロガー

投稿者プロフィール

現在は非正規社員で非正規農家、非正規ウェブメディアの自称編集長。
主に営業畑を渡り歩き、広報企画担当時にマーケティングを実地で勉強。
一部上場企業で営業課長、ベンチャー企業では営業本部長という肩書を貰った事もあります。
全国10以上の都市に転勤し、都会と田舎の格差に驚愕。地域活性化に興味を持ち、まちおこし関連の仕事をすることが現在の目標。

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