佐賀市内「松原神社」門前の雰囲気が大好きなんですよ、何度行ってもいい場所です。
佐賀市内中心部にある佐賀神社、同じ敷地内にあるのが松原神社。戦国時代の佐賀を代表する二人の武将「龍造寺隆信」と「鍋島直茂」主従が祀られた神社です。
この神社の門前にある「新馬場通り」は、松原神社の参道であると同時に九州で最大級の米取引所「佐賀米会所」があり、佐賀経済の中心地として栄えていた場所。今ではすっかり静かな通りになっていますが、かつての繁栄を偲ばせるレトロな街並みが魅力的な場所なんです。
そんな、かつての繁栄を偲ばせつつ寂びれていく「寂び」の風景を楽しみ、世の無常を儚む日本人の心にベストマッチした観光スポットを紹介します。
まずは松原神社の鳥居越しにみた参道の風景。もうね、いきなりでしょ?
いきなりヘビーな寂びの風景が目に飛び込んできて、心ときめきますよマジで。
そして、ここはおそらく期間限定になりそうなんですが、ぶった切られた建物がステキ過ぎる!上の建物を支える木の柱というか、つっかえ棒が最高に素晴らしい。もはや現代アートですよ。
こんな構造になっているんですね、純和風建築の家を支える鉄骨。なかなか衝撃的です。さらに、それを支える木。これは見ごたえ十分。
点で支えられない場所は、こうやって横木を使って押さえてます。
そして、その土台部分を見てみると・・・こんなところにも水路が!さすが佐賀。そしてこの水路に使われている石積み、かなりの年代物じゃないですか?
見事な石積み、いつの時代ものなんでしょう?凄いですよね。このままずっと隣の建物へと続き、下をくぐっているんです。どこまで続いているんだろ。
引いて撮影してみると、かなり立派なお宅です。手前の更地は明らかに解体跡です、いつまでこの光景が見れるかわかりませんが、この後に何ができるのか要注目ですね。
参道の「新馬場通り」へ行く前に、このまま隣へ松原神社の鳥居から南へ行ってみます。
うはッ!いきなり、いきなりキテマス。お好み焼きにたこ焼きですか、私は学生時代に明石焼きの屋台をやっていたのでたこ焼きは得意ですよ。そういえば、以前、お好み焼きチェーンで複数店舗の統括店長とかしてたな・・・
この風景を見ると、やっぱ飲食系は厳しい時代なんですね。廃れることはないけど、人材不足と競争が激しいですもの。
この建物も古いな~、真ん中に営業しているお店がありますね。こういうお店を見ると、応援したくなります。「なにわ」ですか、私の出身地は浪速ではなく摂津ですけど懐かしい響きです。
そして、佐賀ラーメンの名店「一休軒」があった場所。看板はまだ残っていますね。
一休軒は豚骨ラーメン発祥の地「久留米」のラーメンを佐賀風にアレンジして1955年にオープンしたそうです。最盛期には一日1200杯も売り上げたという、佐賀ラーメンの元祖的な店だったとか。食べてみたかったな~。
呉服元町に同名の店がオープンしていますが、味は全くの別物とのこと。まだ行った事がないので、そのうち行ってみましょう。
しかし「なにわ」の建物、上の階もすごいですよ。総木枠のサッシ、物が落ちないように網がかけてありますがこれも枠が木。さらに、瓦屋根に草が。
これぞレトロ、本当に作りものじゃないリアルなレトロがここにあります。
チョット寄り道して、門前のレトロな風景を楽しんだので、松原神社の参道へ戻りましょう。
先ほどの場所から鳥居前を右へ曲がり「新馬場通り」に入っていきます。ここは寂びの風景が素晴らしい。
この建物はなんだったのでしょう。カラオケ?
こちらは雀荘、現役で営業中みたいです。
これまた昭和の香り漂う見事な建物。
もとはサウナだったみたいです・・・てか、サウナって昭和っぽいですよね。昔、夜遊びで帰れなくなったら、とりあえずサウナに泊まったよな~。懐かしい。
ここは何だろう?旅館か何かだったみたいな建物ですね
古い建物の前に増築された「たばこ」屋さん。もう営業していないようですが、こういうたばこ屋を見ると繁華街っぽい感じがします。
その隣には、なんともレトロな写真屋さん。ここは現役で営業中です。
写真屋さんの隣には、これまたレトロな旅館っぽい建物。賑わいづくりと書いてあり、地域おこし活動をしているお店のようです。一階に特産品を扱うお店がありました。
向かい側の駐車場、ちょっと奥のほうをのぞいてみると昭和の香り漂うアパートがありました。
そして、歴史を感じさせる料亭。
松原神社参道の入り口になってます。
佐賀神社方向を見てみると、てんで時代背景がバラバラな建物が並びつつも賑わっていたんだろうな~という昔の面影を残しているんですよ。この雑然とした、カオスな感じが良いんですよね。
ここから一度、松原神社の鳥居まで戻って右方向、北へ向かうとこれまた素敵な場所なんです。レトロな建物がなんともいえない食事処「COROYA(コロヤ)」食べに行きたいんですけど、他にも行きたいところがあって・・・福岡から月に3、4回取材に行くだけじゃ回り切れませんよ。近いうちに、必ず食べに行きます。
これはまた・・・哀愁を感じる看板。「花物語と歴史の散歩道」だそうですが、佐賀市の「フラワーネックレス」なんとか事業ってまだやってるの?
ググっても出てきませんね。もうね、行政って行き当たりばったりというか、終始一貫性がないんですよ。思い付きであれこれやり散らかして、こういう残骸がアチコチに残ってる。税金でやるからダメなんでしょうね、損しても実感がない。
会社なら損失を出せば担当者の責任問題だし、ヘタすりゃ会社がつぶれて仕事がなくなる。行政は税金でやってますから、無尽蔵にお金が供給されるんです。失敗したところで、誰も責任取りませんしね。だから、地域活性化や地方創成ってのは税金でやっちゃダメなんです。やるならやるで、民間企業と協力してちゃんとした金融機関から資金調達しなきゃ。それが出来ないような地域活性化事業は、そもそも無駄遣いなんです。
地域活性化とは地域で継続的に利益を生み出すこと。ちゃんと継続的に利益を生み出せる事業であれば、行政なんて信用十分なんですから金融機関から資金調達できます。収益事業としてキチンとした仮説が成り立ってない事業は、そもそもうまくいくはずありません。
おっとっと、話がそれていくので戻しましょう。
松原神社がある佐賀市松原から、隣の呉服元町へと続く橋。大正時代の橋ですよ、これは年代物です。
そして正面には、こんな素敵な建物が。
そして、橋を渡って振り返ると、こんな素敵な建物がありました。
前にもこの界隈の記事を書きましたが、私が佐賀に来て一番好きになった場所がこの地域なんです。旧街道の面影を残す昔ながらの街並みに、昭和の建物が混ざった雑然とした感じ。さらに、大きな神社の杜がある日本の原風景。
そして、繁栄の面影を残して寂びれている。なんとも言えない優しさがあるというか、時間が他より少しゆっくり流れているような街並みなんですよね。
なんとかここに、オシャレじゃなくてコッテコテの面白い個性的なショップがやってきて、賑やかにならないかな~と考えてしまいます。
どうかこの良さを失わないように、古いものをぶち壊して今風の建物が建つ無個性な街並みにならないように、勝手ながら願ってしまいます。
MAP:佐賀県佐賀市松原2丁目10−43(松原神社) Googleマップへ
最新情報をお届けします
Twitter で佐賀ポータルをフォローしよう!
Follow @SagaPortalCopyright © 佐賀ポータル All rights reserved.