とにかく巨大で神秘的な木です。
「川古の大楠」樹齢3000年の木は存在感がハンパないです。
佐賀は楠木が非常に多くて、樹齢数百年くらいの木はアチコチにあります。佐賀では当たり前の光景ですが、普通そんなに古い木を見る事ってないですよね。
佐賀に来たばかりの頃は佐賀城の堀に建つ巨大な楠木群に驚いたものですが、毎週のように佐賀に行っているとそこらじゅうに古木があるので馴れてきていました。
そんなクスの古木を見慣れてきた私でも、樹齢3000年の木の迫力にビックリ!どうですか、この巨大な木。そこらの古木じゃ勝負にもなりません、幹回りの太さがマジパネッス。
現地に建つ案内板によると、推定樹齢3000年、幹周り21m、根回り33m。国指定の天然記念物で、全国で5位の巨木だそうです。
案内板にもありますが、約1200年前に行基という僧によって幹に観音像が彫られました。サラッと言っていますが、1200年前ですよ!京都の平安京が出来た頃の時代、戦国時代どころか武家社会にすらなっていない時代です。
その時代すでに樹齢2000年近い巨木だったんですから、3000年というのがどれほどのものか…凄まじいですね。
彫刻された観音像は剥落してしまったらしく、すぐ脇にある観音堂に安置されています。
てか、観音堂と比べると大楠の大きさが異常ですよね、とにかくデカイ!
木の根元には、大楠を祀る社があります。もう神話時代の遺物といってもいいくらいの古さですもんね、神聖視されるのも当然でしょう。
敷地内には、川古合戦の慰霊塔が沢山集められています。この地では川古一帯を治めた馬渡(もうたい)氏が、武雄を領有した後藤氏に館を急襲され敗北しています。
他に大きな戦いの記録が見つからない事から、1566年(1533年の説あり)に起こった馬渡氏と後藤氏との合戦の供養塔と思われます。
川古の大楠周辺はかつて荒れ放題で、巨大な大楠だけが異様な存在感を放つ神秘的な場所だったそうです。
現在では綺麗すぎるほどに整備され、川古の大楠公園となっています。あまりにも綺麗に整備してしまったために、荘厳な雰囲気が無くなったという人もいました。
公園内には土産物店もあります。
店内はこんな感じ、木造の田舎で良く見かけるスタイルです。
大楠のお土産がありますね。
地元の野菜や特産品なんかも売っていて、ミニ道の駅といった感じでしょうか。
美味しい漬物とお茶を御馳走になりました。
土産物店の横には大きな水車があり、米の精米をしています。精米されたコメは水車米として販売されています。
公園の周りには古い家が数多く存在し、住居として今も利用されています。
古い街並みと、太古の昔からある巨木。とても静かで、風情ある田舎の集落です。
残念なのは、川古の大楠公園があまりにも近代的すぎて周りから浮いてしまっている事でしょうか。
やはり古い歴史ある場所などは荒れないように手入れをするだけに止めて、出来るだけ歴史を重ねた風景を残してもらいたいと思いますね。
それでも大楠の迫力は圧巻で、3000年もの長い時間の移ろいを見つめてきた木の存在感は圧倒的です。
3000年という長い時間を生きた木ですから、本当に神様が宿っているのかもしれませんね。
「川古の大楠」
MAP:佐賀県武雄市若木町大字川古 Googleマップへ
駐車場有り
PS:近くにとっても素敵なカレーカフェがあります、ランチの場所で迷ったらぜひ利用してみてください。
とっても素敵な古民家を改装したカレーカフェです。興味を持っていただいたら、過去にランチをごちそうになった際レビュー記事へのリンクを貼っておきますので覗いてみてください。
紹介記事:「すぱいすキッチン ゆいま~る」武雄市の古民家カレーカフェ!個性的な味が激ウマでした
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