村岡総本舗といえば、明治から続く佐賀県小城市の名物「小城羊羹」の名店なのです。
そんな村岡総本舗からアイスキャンデーが発売されていると聞いて、小城市の本店まで食べに行ってきました。
村岡総本舗があるのは小城市内の歴史地区、戦国の山城「千葉城」跡に建つ須賀神社の門前。この辺りはタイムスリップしたような、昔ながらの景観が残る素敵な場所です。
こちらが村岡総本舗。店舗の横には、昭和十六年建築の砂糖蔵を改装した羊羹資料館が併設されています。和風の店舗の横に見事なレンガ造りの洋館、横文字を右から書いているレトロ感がたまりません。
店内で売られている羊羹もほら、いかにもレトロ!というパッケージで素敵ですよね。
そしてこちらは上等なやつですよ。これを某ご隠居の印籠みたいに出されると、私みたいな底辺に生きる小市民は「はは~っ」と跪いてしまいそうになる重厚なパッケージ。
この羊羹が目に入らぬか!ってね。
美味しそうな羊羹にめを奪われていますが、今日は羊羹じゃなくてアイスキャンデーを買いに来たんですよ。目的を達するべく店内を見回すと・・・ありました!
アイスキャンデーは全部で3種類ありまして、青えんどう、本練(ほんねり)、紅練(べにねり)とあります。フムフム
どれにしようかな~と思う間もなく、やっぱここは直球ど真ん中、オーソドックスにして究極の羊羹である「本練」一本!でしょう。なんか老舗だけあってとっても品が良いお店で落ち着かない私ですが、無事に購入してひと安心。早速食べてみることにします。
おぉッ!ちょうど店の入り口に、こんな場所がッ
チョイと腰を掛けると、目の前はさっきのこの景色です。
さらにこれも。もう佐賀に何度も来ているので驚きませんが、ぶっとい古木です。ほんと、佐賀には樹齢数百年くらいならゴロゴロ転がってます。転がっているというか、どこにでもある。
ほんとうに良い景色ですね、アイスキャンデー片手にぼーっと見ていると、お出かけしてきました!という実感がわいてきます。これを旅情というのでしょう。
それでは、さっそく羊羹アイスキャンデーに登場していただきましょう。
おやっ?アイスキャンデーと書かれた文字の上・・・カバです。ということは、カバ印の椛島氷菓が作ってるんですかッッ!これは驚き。
椛島氷菓といえば、福岡県柳川市にあるメーカー。福岡市内でも手に入りにくい、人気のアイスメーカーなのです。
なんでも羊羹の村岡総本舗さんと、超人気の椛島氷菓さんとで羊羹に合わせるミルクアイスの糖度の調整やら、入れる羊羹の量、形にいたるまで何度も試作が行われて遂に完成した完全オリジナルアイスとのこと。
ラベルを見ると、なんともシンプルな原材料。よくある、いろんなカタカナ原料は見当たりません。ちなみに、製造者の杏理ファームは椛島氷菓の事です。
それでは、開封の儀。というか、張り付いていて袋を取るのが大変。
出てきたのがコチラ。真っ白なミルクのアイスキャンデー。
こっちの面にはガッツリ羊羹が入っています。
それでは、まずミルクアイスの部分から食べていきます。シャクシャク・・・うん、めっちゃめちゃ上品なミルクアイス。味はシッカリミルク味やけど、甘さは控えめでキレが良い。コクがあるな~、これは私好みです。
久しぶりにアイスキャンデー食べましたけど、こんなに上品な味は初めてかも。
先っぽのミルクアイスだけの部分を過ぎると、いよいよ本命の羊羹登場!ん?マッタリネットリ、羊羹って凍らないの?羊羹独特の触感がアイスキャンデーと合わさって絶妙です。
羊羹部分を撮影してみましたが、こんなに薄いの?とおもうでしょ?
けどね、シッカリと羊羹の味がするんです。ミルクアイスの砂糖が控えめなので、羊羹と一緒になった時のバランスが最高です。
おそらく、これ以上たくさん羊羹を入れると羊羹の味が勝ちすぎるんでしょうね。それに負けないようにミルクアイスの味を濃くすると、ずいぶんゴッテリ系のアイスキャンデーになりそうです。なので、この品の良さと美味しさのバランスは本当に絶妙です。
そして、ミルクアイスと合わせることで「羊羹って、こんなに小豆の味がするの?」というくらいに、小豆の旨みが前面にシッカリ出てきてます。小豆の味がしっかりするので、まるで小豆バーみたい。それも、とっても上品な味。甘さがスッキリとしたキレキレの、めっちゃ上等なミルク金時みたいな味になっています。
そして、羊羹の触感がネットリと口に残るんですねぇ。これは初めての体験かもしれません、うん、これはおススメです。
「羊羹アイスキャンデー」
MAP:佐賀県小城市小城町861(村岡総本舗本店)Googoleマップへ
営業時間:8:00から20:00、資料館は17:00まで。
定休日:なし
村岡総本舗の詳細、お問い合わせなどは下記リンク先をご覧ください。
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