まあ、見えるといってもアレですね。
佐賀新聞の記事を見て「三重津海軍所跡の発掘現場」に行ってきたんですが…び、微妙です。
2016年3月3日付けの佐賀新聞ウェブサイト上で、おぉッ!と思う記事が掲載されていたんですよ。
佐賀新聞によると
佐賀市教育委員会は5日、新たな遺構が見つかった世界文化遺産「三重津海軍所跡」(佐賀市諸富町、川副町)で現地説明会を開く。1回当たりの説明時間は約20分間で、計5回説明する。3月末までには埋め戻す予定で、「見えない世界遺産」の地下遺構が見られる貴重な機会となる。
これは期待しちゃいますよね、私もウェブメディアに携わる者として行かざるをえない訳です。で、期待に胸を大きく膨らませて福岡市内の自宅を飛び出して、急いで三重津海軍所跡へ行ったのが説明会の前日にあたる3月4日。
現地に到着すると、掘ってますよほら、見えない世界遺産を掘り出してます。CMで地底人とか意味不明な事を言っていましたが、地上の我々にも見えるように穴を掘ってくれているんです。
正面入り口から入るとボランティアの人に手間をかけてしまうので、今回はいきなり河川敷の駐車場へ車で乗りこみました。そこから土手を上り、上から発掘現場を確認!急いで発掘現場へと向かいます。もうね、土手を駆け下りるんですから、ジブリ映画だと間違いなく頭から転んで2回転くらいするところです。
で、たどり着いて中をのぞき込んでみる。
前回、1月にも一度訪れているのですが、その時と比べると若干深く掘られている気がします。さらに、奥のほう(川の方向)が深くガッツリ掘られていますね。
なんか棒がイッパイさしてあって、おそらく何かがあるのでしょう。ここからだと分かりにくいので、反対側に回ってみました。が、うむむ…何かがあるようなのですが、ここからでも確認できません。
佐賀新聞によると「ドックの底部で細かく砕いたカキやシジミなどの貝殻の層が確認されており」とあるので、この一番深い場所がそれにあたるのかもしれません。
さらに「側壁に当たる護岸の遺構が新たに発見された。」という事なんですよね。で、川の下流方向へ視線を写して探してみたんですが…この木杭のような木がそうなのでしょうか。
確かに言われてみれば、そんな雰囲気があります。こんな”どこにでもありそう”な木が、江戸時代末期に作られた軍艦のドッグ跡なんです。ここで佐賀藩海軍の人たちが、ワイワイがやがやと仕事をしていたんですよね。なんだか、不思議な感覚です。
しかし、最初の調査ではこういうのが出てきたんです。それと比べると、やや寂しいです。
3月5日の説明会には仕事のために参加できないので前日に見学したのですが、ちょっと期待外れでした。しかし、江戸末期に近代海軍の先駆けとなった佐賀藩海軍の根拠地として、当時の姿を色濃くとどめる地形など歴史遺構としての魅力は十分。歴史好きなら、ぜひ一度は足を運んでもらいたいですね。
「三重津海軍所跡の発掘現場」
MAP:佐賀市川副町大字早津江字元海軍所31番他 Googleマップへ
三重津海軍所跡の詳細情報、お問合せは下記リンク先をご覧ください。
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