「三重津海軍所跡」ただの草地?市のPR動画と現地写真で検証する。

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どういうイメージを持って観光客が来ているのか、市の広報に問題があるんじゃないですか?

まち情報:史跡

「三重津海軍所跡」見えない世界遺産は観光地になりえるのか?

前回三重津海軍所跡を紹介した記事↓

「三重津海軍所跡」佐賀の世界遺産登録地はこんな場所でした~三重津タイムクルーズ

っていうかね、世界遺産なんだから観光目的の場所じゃないんですよね本来なら。ネットでもさんざん指摘されていますが、世界遺産=観光地という図式がそもそも間違っていると・・・

それでも皮算用しながらソロバンはじいちゃってる人が沢山いるみたいなので「それを言っちゃお終いよ!」という話ではあるんですけど、普通の観光地としてPRしちゃうとね、普通に期待を裏切る事になると思います。

現地に降り立ってみると、これですからね実際のところ。

三重津海軍所w

それでも観光客が欲しい佐賀市と皮算用している人たちにとっては、なんとか多くの人に来てもらいたいんですよ。そこで作成されたのが、YouTubeで一気に5本もアップされた動画です。

そのうちの一つ、佐賀のアイドル「ピンキースカイ」の”なぎりん”さんが出演する動画。

他の動画は、YouTubeチャンネル「佐賀市シティプロモーション室」で見る事が出来ます。

そもそも事の発端となったのが、共同通信の記事。

「見えぬ遺産」に観光客困惑 佐賀の三重津海軍所跡、今は草地

現地に行ってみると、確かにただの草地ですねwww いいとこ「小さな河川敷公園」です。

(草地だけに)草野球が出来る世界遺産なんてどうよ?なんて意見もネットで出ていましたが、普通に観光アピールするとそういう反応もありかなと思います。まず佐賀でPRを担当している人は、観光客の感想や反応を当然の事として受け入れるべきでしょうね。こうなる事は事前に解っていたはずですよ、歴史に興味を持っていない人なら当然の反応です。

そのうえで、どうやって世界遺産を観光地として生かしていくかを考えなければなりません。

ちなみに、この草地の下には木造ドックが埋まっているそうです。資料館の模型写真。

三重津海軍所跡wドック模型

こういう過去の歴史的な遺構の場合、観光客を選ぶんですよ。姫路城みたいに派手な建物が残っていればいいのですが、見た目にインパクトのない場所は、はっきり言ってマニア向けです。

城跡で下の写真のような場所を見て「おォ!土塁じゃん!」と喜んでしまう私のような人には素晴らしい場所なんですけどね。

土塁跡

だからといって、三重津海軍所跡が観光地として魅力がないのではありません。ちゃんとターゲットを絞ってPRしないと世界遺産としての良さや価値を理解されないばかりか、失望されて評判を落としてしまう可能性があるという事が言いたいんですよ。

ちなみに、三重津海軍所跡で私が一番好きな場所は、この船溜まりみたいな場所です。

三重津w和船泊地

資料館の模型で見ると、ちゃんと同じ形の部分がありますよね。

模型和船

実際に現地に行くとこうです。

三重津w和船2

VRスコープではこんな感じ。

和船VR

なんと、幕末当時と殆ど同じ姿で残っているではありませんか。どうです?これ見て「おぉ!スゲエ!カッケ―!」と思った人は、間違いなく三重津海軍所跡を楽しめます。

この場所を見た時に鼻血が出そうなほど興奮してしまって、ここに佐賀藩の和船が止まってたのか!と、何度も眺めて妄想してしまいました。資料館とこれだけで来たかいがあったと思いましたね。

地形もかなり当時の姿を留めていて、VRスコープと併せればメチャメチャ妄想がはかどります。

全景写真

実際に三重津海軍所跡は素晴らしい遺構で、佐賀藩の歴史の中ではとても重要な場所なんです。また、幕末期の時代背景をふまえて現地に立つと、外国の脅威に対する恐れと、西洋の軍事力に対抗するために必死で近代化を進めていった当時の人たちの想いが伝わってきて、目で見えるものだけでなく当時の人々の姿を想像して楽しむことが出来ます。

逆に言えば、そういった歴史的な事柄に知識欲を刺激されて興味を持てる人しか楽しめない場所が、三重津海軍所跡なんです。

つまり、現在の三重津海軍所跡は、万人受けする観光地でないという現実を理解したうえで、この素晴らしい遺構を生かしていく事を考えないといけません。

三重津海軍所跡に興味を持つ人はどういう人なのか、その人達に知らせる手段は何が最適なのか、告知するメディアは何が良いか、想定するターゲットにウケける内容とはどういうものか。観光客となりえる人たち(潜在的見込み客)のターゲティングをしっかりとしたうえで訴求しなければ、ネットで言われている「がっかり遺産」などという不名誉な評価を受けてしまいかねません。

まあ「がっかり遺産」と呼ばれるようになれば、それはそれでマニアがいそうですけどね。全国がっかり世界遺産ツアーとか、意外とウケるかもしれませんが・・・

とにかく、今までの取り組みを総括したうえで、今後について考える時期に来たのかもしれませんね。ネガティブな記事が出てきた事で慌てたように動画をアップしていますが、ただの言い訳みたいになってるのが残念です。

「三重津海軍所跡」

観光案内的な紹介は下のリンクから、過去に紹介した記事をご覧ください。

「三重津海軍所跡」佐賀の世界遺産登録地はこんな場所でした~三重津タイムクルーズ

参考:佐野常民記念館公式サイト「三重津海軍所跡」ページ

 

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コウテツタクヤ編集長

投稿者プロフィール

非正規社員で非正規農家、非正規ウェブメディアの自称編集長と、もはや存在自体が非正規じゃないかと心配しながら暮らす”負け犬”ダメ中年。
起業に3回失敗しながら、全く懲りない永遠のチャレンジャー。

いつの日か、負け犬からハイエナに進化できる日を夢見ています。

大阪で生まれ、兵庫のベッドタウンで育ち、航空自衛隊に7年間勤務したのち就職。転勤族として全国を転々としながら時どき起業して失敗。その都度転職を繰り返し、気が付いたら福岡の片隅に流れ着いておりました。

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