深い山の中にある神秘的な観音堂。
深い山の中にある観音堂「空山観音堂+三十三体石仏像」の自然と一体となった聖域パワーが凄い。
小城市牛津町の砥川谷地区、江戸時代には石工の里として有名だったという地域にある三十三体の観音石仏像。静かな山の中にヒッソリと佇む姿はとても神秘的。連綿と続く人の営みの歴史を感じる事ができる、素晴らしいパワースポットです。
観音石仏像があるのは、人もほとんど踏み込まない山奥。車一台通るのが精いっぱいというような、狭い山道を登って行きます。
かなり登って、右手に分岐する道を鋭角に曲がると、宮崎アニメに出てきそうな観音堂がひっそりと建っていました。
この雰囲気、自然と一体となった古い観音堂。寂びです、これぞまさしく寂びの風景。うっそうとした山の中にここだけ切り抜いたような、寂れすぎず品よく手入れされた空間。まるで違う世界に来たような、霊場や聖域特有の不思議な感覚。
この観音堂は1177年から1181年に建立されたそうで、現在の建物は江戸元禄時代に建立されたと推測されています。
この観音堂は小城市牛津町にある長勝寺の奥の院で、敷地内に小城市重要文化財に指定されている「空山観音三十三体石仏像」があります。
これらの石仏も江戸元禄時代、1696年から1702年にかけて、この地域の石工たちによって作られました。
三十三観音とは観音菩薩が世を救済するにあたり、あまねく多くの人を救うために相手に応じて33の姿に変身するとされる「三十三観音信仰」に基づいて作成されたもの。ほかにも京都の三十三間堂や西国三十三所巡りも、この三十三観音信仰に由来するものです。
つまり、ここに集う33体の観音様は、この世の全ての人々を救う為の最終形態。全てを救う万能の仏さまですから、古くから多くの人に信仰されていたんですね。
この他にも、六観音などの石仏があります。神秘的です、ファンタジーな世界です。本当に静かな山奥の自然に溶け込んでいて、日本の宗教施設は自然との調和が素晴らしいと改めて実感します。
今回は車でここまで登ってきたのですが、歩いて登って来る方もおられるそうです。観音堂からず~っとふもとまで、石の階段が続いてます。
自動車で登って来た場合は、道路から分岐して敷地内に駐車する事になります。但し、転回するには敷地が狭く、出るときはバックになるので注意が必要。
道路側に降りてみると、古い石組の上に不動明王の仏像がありあました。木をバックに建つ仁王像、こういう風景も絵になります。
人里から離れて大自然の中にヒッソリと佇む観音堂。こういう場所にくると、俗世の穢れが落ちていくような気持になります。
現実から離れて異空間にやってきたような、神聖な雰囲気を味わえる場所。普段の生活で消耗しているパワーを充電するパワースポットです。
「長勝寺 奥の院 空山観音堂」
MAP:佐賀県小城市牛津町上砥川 Googleマップへ
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