昭和40年代、炭鉱町の面影を残す大町町の復刻グルメ。
チャンポンのような見た目の創作うどん「たろめん」は炭鉱時代の味を今に伝えるグルメ遺産。
「たろめん」とは日本が高度成長期まっただ中の時代、炭鉱町として賑わった大町町で多くの人に愛されたご当地グルメ。特徴はうどんを生姜を利かせた牛骨スープと、ちゃんぽんのように炒めた野菜と共に食べる麺料理。「たろめん食堂」が平成まで味を守っていましたが、平成12年に閉店。大町町の歴史とともに愛された「たろめん」は途絶えてしまいます。
しかし、多くの人が昔を懐かしんで「たろめん」の復活を望み、有志が集まって再現したのが現在の「大町たろめん」です。まさに炭鉱時代のグルメ遺産ともいえるご当地グルメ。
これは食べに行かなければなりません!
という事でやってきたのが「おおまち情報プラザ」です。どうやら、この店が「たろめん」の復活に大きな役割を果したようなんですよ。数か月前にも一度訪れたのですが、その時は食堂の営業時間が終わっていて食べる事が出来ず。他の店で食べてみたのですが、やはり本家の味を食べてみたいので再びやってきました。
おおまち情報プラザは、ひじりの里という物産館になっています。
「大町たろめん」が食べられるのは、この物産館の食堂コーナー。この食堂は「大町たろめん」の専門店になっています。
食堂内は広々とした開放的で清潔な空間、座席はテーブル席のみ。
メニューはコチラ、大町たろめん!です。大盛りも出来るようですが、今回はノーマルサイズで注文します。
前金制なので注文と同時に600円を支払い、席に着いてしばらくすると「大町たろめん」がやってきました。
見た目は「チャンポンうどん」みたいな感じです。具だくさんで、とても豪華なうどんですね。
前に食べた時は、具材の一つ「豚のホホ肉」が脂の塊で、大量に入っていたために少し苦手だと思ったのですが、ここの豚のホホ肉はシッカリ肉です。しかも香ばしくて旨い!
スープは牛骨ベースとの事で、臭みの無いジワーっとコクのある優しい味わい。かなり生姜が効いているので、コクはあるのにサッパリ爽やかなスープです。
寒いときなんかだと、体が温まりそうですね。
麺は「うどん」です。少し細めで、ツルツルとしたコシのあるうどんですね。スープの味がかなり強いので、うどんのアッサリ麺が良く合います。
野菜もタップリ、チャンポンみたいに炒めているので香ばしくて食べやすい。具だくさんといいながら、安いもやしでカサ増しして量だけ多く見せる麺料理店もある中、大町たろめんはキャベツやニンジン、キクラゲなどなどタップリ野菜が入っています。
普通でも十分な食べ応えがありますね、これだけ野菜が入って600円。やはりB級グルメというのは、安くて旨い!のが売りですよ。
前回食べた時は生姜が強烈だったのですが、食べなれたからでしょうか、その生姜の爽やかな風味が逆に美味しさを引き立てているように感じます。
中に入っていた芝エビ?真エビ?も、殻ごと食べられます。これは良いですね、コクのある味なのにアッサリしていて朝からでも食べられそう。佐賀に来たら、ぜひ一度は味わってほしいご当地グルメです。
「大町町まではナカナカ行かないよ」という方には、インスタントタイプの大町たろめんもあります。佐賀駅の土産物店でも売られていて、スープの味はかなり忠実に再現されているのでおススメです。
インスタントのレビューはコチラ↓
やっぱりご当地B級グルメといえば、地元に愛された歴史とストーリーが不可欠ですよね。特に大町町は、町自体が炭鉱町の面影を色濃く残した歴史地区みたいな場所なので、復刻された「大町たろめん」は無形文化財みたいな感じ。言わば、炭鉱のグルメ遺産ですよ。
大町町はまるでタイムカプセル、昭和の町に迷い込んだような「リアルな昭和」の街並みが残っています。昭和のグルメと、街並みをぜひ体験してほしいですね。
「大町たろめん」
MAP:佐賀県杵島郡大町町福母297−4(おおまち情報プラザ)Googleマップへ
営業時間:11:00から14:00
定休日:不定休
大町たろめんの詳細、お問合せは下記リンク先をご覧ください。
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