国指定重文「筑後川昇開橋」を佐賀から福岡県大川市へ渡ってみました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

この橋はいつ見ても美しいんです。

「筑後川昇開橋」が復旧していたので橋を渡って福岡県大川市まで行ってみました。

佐賀市と福岡県大川市の境となっている筑後川にかかる国指定重要文化財の「筑後川昇開橋」は、昭和10年に竣工した旧国鉄佐賀線の鉄道橋梁でした。船運と共存するために可動式となっている橋は各地にありますが、筑後川昇開橋は橋桁の一部が垂直方向に上下する昇開橋として日本に現存する最古のものです。

もちろんちゃんと動きますよ!

竣工当時は「東洋一の可動式鉄橋」と呼ばれるほど大きな橋で、全長は全長は507.2メートル、可動部分の長さは24.2メートル、昇降差は23メートルもあります。これは雄大な筑後川の景色と見事にマッチしていて、最高に美しいんです。

昇開橋1

前回来たときは橋が上がっていて渡れなかったのですが、今回は震災からの復旧工事中とのことで降りたままになっていました。ということは・・・渡れるという事なのです!

これは渡らなければならないでしょう、ええ、絶対に渡るべきなんです。

あ、この昇開橋は昭和62年の佐賀線廃線によって鉄道橋梁としての役目を終え、現在は遊歩道として使われています。

ということで、佐賀側から橋を渡っていきましょう。ちなみに、佐賀市側の入り口には「橋の駅ドロンパ」という特産物の直売所があります。

昇開橋2

現役時代の写真なんかも飾られています。蒸気機関車が最高にカッコいいです。

昇開橋3

このほかにも当時の鉄道関連の踏切警報器なんかがモニュメントとして飾られていて、公園のようになっています。

では、この階段をのぼって橋を渡っていきます。

昇開橋4

真っ直ぐに続く橋、かなり長く感じます。

昇開橋5

筑後川の雄大な風景を見ると、心が癒されますね~。

昇開橋6

いよいよ可動部が近づいてきました。

昇開橋7

実際に近づいてみるとデカいな~ッ。形も独特で機械的な人工物としての機能美といいますか、洗練された美しさがあります。

昇開橋8

そしてココが可動部分。可動部を見下ろすような形で機械室かコントロールルームのような場所が見えます。

昇開橋9

可動部を渡って、佐賀市方向を撮影してみました。とても大きな川で、河岸は干潟のようになっていてドロドロの泥だらけ。有明海にそそぐ川は、こんな感じみたいですね。佐賀らしい川の風景です。

昇開橋10

橋の上には景色を楽しむためのスポットも用意されていました。

昇開橋11

長く見えますが実際に歩いてみるとあっという間に渡り終え、生まれて初めて福岡県の大川市へやってきました。大川市側も公園のように整備されています。

大川市側から「筑後川昇開橋」を撮影。

昇開橋12

大川市にある「筑後川昇開橋」の説明文。

昇開橋13

橋の下を船が通過する写真もありました!なるほど、こうやってたんですね。

昇開橋14

昔の線路があった場所に沿って進んできました。

昇開橋15

さらに先へと続いているようです、佐賀市よりも大川市側のほうが公園として規模が大きいです。

昇開橋16

鉄道で実際に使われていた信号などがモニュメントとして展示されています。

昇開橋17

せっかく初めての大川市なので、少し町を見てみましょう。かつて駅があったためか、古い商店街の面影が残っていますよ。

昇開橋18

古そうなお寺、お寺の前にお堂があってレンガ壁に囲まれています。なかなか個性的なお寺ですね。

昇開橋19

しっかし、超絶レトロな街並みです。さらに言えば、かつての繁栄を偲ばせつつ色褪せ衰退していく様子がリアルに伝わってきます。いわゆる寂びの風景、諸行無常ですよ。

昇開橋20

ここもかなりレトロな感じで探索し甲斐のある街並みです、いつか機会があったら本格的に歩いてみたいと思います。

この日は・・・というか、仕事しながら休日を使って回っているので、この後の予定があるために今回は佐賀へと戻ることにします。本当に時間がないんですよ、もうね、毎日寝不足でクソ眠い!

ほっとくと脱線するので話を戻して、こちらが可動部の昇降時間時刻表。だいたい30分おきに上げ下げしているようです。

昇開橋21

あと、戻るときに見つけたのですが、可動部に信号がついているんです。これは船に見せるような取り付け方になっているので、ひょっとしたら現役で動いている信号なのでしょうか。

昇開橋22

この橋、80年以上前に作られた戦前の橋なんですけど、とても綺麗に整備されていて古さをあまり感じさせません。筑後川の自然と、いかにも「人工物」という鉄でできた武骨な橋のコントラストが最高に美しい場所です。他では見られない風景なので、ぜひ近くに立ち寄ったら見ていただきたい場所ですね。

「筑後川昇開橋」

MAP:佐賀市諸富町大字為重石塚 Googleマップへ

稼働時間:9:00から17:00

休業日:月曜日(祝日の場合翌日火曜日)、年末年始

詳しくは下記リンクから公式サイトをご覧ください。

筑後川昇開橋公式サイト





 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で佐賀ポータルをフォローしよう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

たくや@非正規編集長非正規農家兼ブロガー

投稿者プロフィール

現在は非正規社員で非正規農家、非正規ウェブメディアの自称編集長。
主に営業畑を渡り歩き、広報企画担当時にマーケティングを実地で勉強。
一部上場企業で営業課長、ベンチャー企業では営業本部長という肩書を貰った事もあります。
全国10以上の都市に転勤し、都会と田舎の格差に驚愕。地域活性化に興味を持ち、まちおこし関連の仕事をすることが現在の目標。

この著者の最新の記事

関連記事

特集

戦国佐賀
佐賀の乱
佐賀レトロ

おすすめ記事

  1. 三瀬温泉やまびこの湯、独りで家族風呂に行ってきましたよ。 三瀬行ってきました、今回は温泉です。実は…
  2. 仁比山神社4
    九年庵もある佐賀神埼を代表する歴史観光スポット「仁比山神社」 福岡市内から三瀬トンネルを抜け、吉野…
  3. 佐賀市北部は背振山系の高原地帯「佐賀高原」が広がっています。 佐賀高原なんて聞いたことない?えぇそ…
  4. 佐賀県神埼市、旧長崎街道神埼宿に残るレトロなレンガ倉庫。 神埼そうめんで有名な佐賀県神埼市、吉野ケ…
  5. 佐賀駅南口の近くでやすいコインパーキングを利用したい人は必見です 佐賀の中心市街地、短時間の駐車を…

おすすめ

  1. 熱処理しない生醤油、とっても香りが良いと聞いたので買ってきました。 佐賀の老舗醤油蔵「佐星醤油」と…
  2. 三瀬温泉やまびこの湯、独りで家族風呂に行ってきましたよ。 三瀬行ってきました、今回は温泉です。実は…
  3. 福岡市と佐賀市を最短ルートで結ぶ国道263号線沿い、佐賀三瀬にある三瀬そば街道の「大八そば」 そば…
  4. 佐賀北部に広がるさと山集落にある老舗饅頭屋さん「北山饅頭」に行ってきました。 佐賀北部に広がる背振…
  5. 豚骨とニンニクって相性抜群だと思うんです。 佐賀市大財にあるドラゴンラーメン。ラーメン一杯390円…
ページ上部へ戻る