創業350年余、伝統の職人が作る味。
「徳永飴総本舗」江戸時代から続く老舗、本物の手作り飴を買える店。
今回紹介するのは創業350年余り、伝統を受け継ぐ飴職人が居る老舗の飴屋さん「徳永飴総本舗」です。コチラのお店は「あめがた」といわれる調理用の練り飴専門店として有名で、砂糖を使わない中世の飴を現在も作り続けています。
場所は金立町の県道48号線「念仏橋東」交差点を南へ、巨勢川沿いにあります。
お店は工場と一体になっていて、通りに面した店の裏は工場になっています。ここで製造・販売しているんですね。
駐車場にある看板には「がんこな飴職人の技」と書かれています。
中に入ると、お店というより工場の直売コーナーです。そんなに広くなく、自店で製造した飴がショーケースに並んでいます。主に「あめがた」や「みずあめ」でしょうか、普通の菓子店ではみかけないような飴が並んでいます。
動画もあったので、コチラに貼っておきます。
これが「あめがた」です。原料は「もち米」で、砂糖を使わず「でんぷん」を糖化させて作るそう。昔は煮物や佃煮など、甘辛く煮るときの調味料として使っていたそうです。
実際に使ってみると、砂糖と違った柔らかくてコクのある味に仕上がります。
「あめがた」を使って造った佃煮
「あめがた」は砂糖みたいに下品な味じゃなく、本当に柔らかい品のある甘さなので素材の味を壊しません。
ということで、購入した「あめがた」がコチラ。
江戸時代からの老舗なんだ~と裏面を見てい見ると、慶長年間から続いていると書いてあります。ん?え?慶長といえば、豊臣秀吉が死んだり関ケ原の戦い、大阪城落城などがあったはず・・・
ということは、江戸時代以前からあった店なのですね!すげェ、マジもんの老舗だ。
材料もメッチャくちゃシンプル!超絶天然成分です、これは子供でも安心して食べられます。麦芽水飴とは、米が発芽するときの麦芽を使って、でんぷんを糖化させたもの。
昔は砂糖が高価だったため、甘味といえば麦芽水飴が主流だったそうです。
中身を出してみると、延べ棒上になった「あめがた」が約30gづつオブラートで包まれています。
実際に触ってみると、粘土のように柔らかいです。
割るというより、端っこを少し千切って食べてみると…じわ~っと優しい甘さ。砂糖みたいに甘さが尖ってないんですよ、本当にジワ~っと甘い。とっても上品な甘さで、素朴な味。
いや~、今回紹介した徳永飴総本舗は、江戸時代かと思ったら関ケ原ですよ、大阪夏・冬の陣ですよ。戦国の色を残した時代の味だったんですね。
ひょっとしたら豊臣秀吉や徳川家康など、名だたる戦国武将たちも食べた味なのかもしれませんよね。歴史ロマンを感じる伝統の飴です。
「あめがた」は、そのまま食べるというより料理用に使うものですが、この「あめがた」に黒糖や生姜を混ぜた「うきあめ」というのが売られているそうなので、次回はぜひそちらのレビューを書きたいですね。
皆さんもぜひ、中世日本の伝統の飴を食べて歴史ロマンを味わってみて下さい。。
「徳永飴総本舗」
MAP:佐賀市金立町大字薬師丸1865−1 Googleマップへ
営業時間:9:00から17:00
お店の詳細、お問合せは下記リンクから。通信販売も行っています。
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