昭和の生活がそのまま残る天然ものの街並み。
佐賀最大の炭鉱町があった大町町の住宅街には昭和の街並みがそのまま残っています。
佐賀軒杵島郡大町町。日本人でも殆ど知らないような九州の片隅、佐賀県のほぼ中央に位置する小さな町。かつて佐賀最大の炭鉱の本拠地となっていた町には、かつての繁栄を偲ばせる炭鉱住宅が今も残り、昭和30年代や40年代にタイムスリップしたような街並みが拡がっています。
JR大町駅から北東方向、山の手へ上がっていくと大町公民館があります。ここには杵島炭鉱の資料館があり、公民館の周辺は炭鉱町の姿を残す昭和の街並みが拡がっています。
公民館の前面道路からいきなりこの風景。かつて大町最大の繁華街だった商店街の名残りでしょうか、かなりインパクトのある建物があります。ここは本通り商店街、今でも地元の人たちにとって大切な商店街です。
公民館に自動車をとめて北へ山のほうへ歩いて行くと、そこはもう平成ではなく昭和の世界。
大通りから少し外れると、人がすれ違うのがやっとというような狭い路地。
まるで時間が止まったような街並み、リアルな生活の場として賑やかだった時代の面影を残しています。
かつて大町町最大のショッピングセンターだった「広場マーケット」がありました。ここもレトロで、のんびりとした雰囲気。
広場マーケットの記事はコチラ
まだ営業しているのでしょうか?床屋さんも昭和です。
典型的な炭鉱住宅ですね、こんな住宅が区画全体に残っています。老朽化で傷んでいる建物もありますが、まだまだ現役で住居として利用されています。
路地裏は迷路のようになっていて、炭鉱全盛の時代には多くの子供で賑わっていたんでしょう。
洗濯用の水道でしょうか、洗濯板らしき木版が立てかけられています。これも凄いなぁ~、さすがに私が子供の頃には洗濯機が普及していましたが、それ以前はここで洗濯していたんでしょうね。冬とか大変そうだな…
こちらは外壁が剥がれ落ちた炭鉱住宅。中には土間があったんですね。
広場マーケットの近くにある炭鉱住宅の跡には、レトロすぎるテレビが捨てられていました。
コチラは綺麗に整備され、現役バリバリで活躍している炭鉱住宅。
狭い路地にひしめきあうように建つ住宅群。瓦屋根にトタン屋根、2階を増設したんじゃないの?というような家。規格が統一された無個性な家が多い今の時代、この統一感の無さが新鮮ですね。
そんなレトロな街を歩いていると、突如現れた煉瓦造りの洋館。「大町煉瓦館」と名付けられた、杵島炭鉱の変電所跡だそうです。
紹介記事はコチラ
大町町は、佐賀の中でも特にマイナーな町なんです。しかし、実際に足を運んでみると、とっても魅力的で刺激的な町でした。特に古いレトロな街並みが好きな人にとっては、たまらないんじゃないでしょうか。
観光地としても強烈なポテンシャルを秘めていそうですが、これを生かして観光振興となると難しいんでしょうね実際のところ…
しかし!この町には炭鉱の遺構も残されているとの事なので、さらに杵島炭鉱の跡を探して取材を続行し炭鉱町である大町町の魅力を探っていきたいと思います。
まだ大町町はこんなものじゃありませんよ、乞うご期待!
今回散策した場所:佐賀軒杵島郡大町町の大町公民館、広場マーケット周辺。
大町町の観光情報は下記リンクから。
大町町に行ったら、ぜひ食べて頂きたいご当地グルメが「たろめん」です。炭鉱夫達に愛された味を復活させたという、食の炭鉱遺産ですよ!
「たろめん」紹介記事
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