肥前浜宿「酒蔵通り」古い宿場町の姿を残す佐賀の観光スポット!見どころダイジェスト
江戸から昭和初期の古い街並み、街も人も温かいです。
肥前浜宿「酒蔵通り」は酒好き以外でも楽しめる場所でした。
福岡県北九州市、小倉から佐賀を抜けて長崎へと続く長崎街道。江戸時代は唯一外国との接点となっていた長崎から、この街道を通じて最先端の情報やもの、人が数多く往来しました。
佐賀県鹿島市にある肥前浜宿は、そんな長崎街道の脇街道「多良往還」の宿場町、漁師町として賑わいました。多良往還は多良海道と呼ばれたもう一つの長崎街道で、佐賀県江北町から真っ直ぐ南に進路をとり海沿いを南下するルートです。
浜千件といわれるほど賑わった浜宿は、元禄年間(1688~1704)頃から多良岳を源流とする豊富な水を使った酒造業が栄え現在に至ります。
今も昔の面影を残す「酒蔵通り」は、多くの観光客で賑わう人気スポット。その見どころの一部を紹介します。
漆喰が美しい古い家が建ち並ぶ「酒蔵通り」
みごとな街並みですね、横の水路には鯉が泳いでいたりします。時間がゆったりと流れているような、そんな錯覚を覚える美しい街並みです。
まだまだ現役の酒蔵もあり、醤油屋さんなどもあります。
う~ん、渋い!
酒蔵通り入口に位置する「観光酒造肥前屋」
とても魅力的な外観で、思わず中に吸い込まれてしまうような酒蔵です。現役の酒造場で、峰松酒造場としてお酒を作り続けています。
しかし!この酒蔵の面白さは他にもあるんです、だてに観光酒造などと名乗っていません。ここは、ぜひ立ち寄ってもらいたいスポットですね。
表のお店では酒蔵通りで作られているお酒や、お土産品の販売コーナーが充実しています。年間3万人の観光客が訪れる無料酒蔵見学と、その奥にも見どころがあります。
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「観光酒造肥前屋」佐賀鹿島の肥前浜宿にある観光酒蔵・・・と思ったら驚きの光景が!
観光案内所になっている「継場(つぎば)」
全国的にも珍しい現存する継場、個性的な建物です。人や馬、籠の乗り継ぎや、荷物の中継所として物流の拠点を担っていた場所です。
観光マップやイベント情報など、肥前浜宿に関する情報が充実しています。中も自由に見学できるので、ぜひ立ち寄ってもらいたい場所ですね。
ちなみに、この継場の斜め前に数台分の駐車スペースがあります。が、停められる台数が少ないので、あまりあてにしないほうが良いかもしれません。
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「継場(つぎば)」佐賀鹿島市の観光スポット『肥前浜宿』の観光案内所
ここは必見!芸術的な日本家屋「旧乗田家住宅」
とても美しい外観と内装の武家屋敷で、郷士身分の武士が居住した住居です。江戸時代の姿をほぼ留めている見事な武家屋敷。城仕えの武士と違い、在郷の地頭身分の武家屋敷ならではの造りです。
中まで見学できる郷士の館は、佐賀でも珍しいのでぜひ見ておくべきでしょう。
改修された形跡もほとんどないので、生活感があるんです。郷士の生活をリアルにイメージできる、とても楽しい場所ですよ。
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「旧乗田家住宅」江戸時代後期、在郷武士の居宅を訪ねてみた!佐賀鹿島『肥前浜宿』
他にもある個性的な建物達
ここは酒蔵通りの裏路地、こんな細い路地も古い街並みには欠かせない見どころですよ。
う~ん、美しい!芸術的ですね。
肥前浜宿まちなみ案内図
鹿島市の観光ポータルサイトに「肥前浜宿」の案内図をダウンロードできるようにしてくれていたので、ここに掲載します。
肥前浜宿は、今回紹介した浜宿だけでなく海沿いの港町であった「南船津」という地区もあります。藁ぶき屋根の住居などが数多く残り、昔ながらの狭い路地がある街並みは歴史を感じさせます。
長崎という大消費地に隣接し、水運の街として繁栄していた肥前浜宿。贅をつくした白漆喰の街並みや巨大な蔵が建ち並ぶ通りは、往時の繁栄を偲ばせるのに十分なボリュームがあります。
しかし、私が訪れた時は人影もまばらで、人の声すらほとんど聞こえてきません。佐賀にある古い街並みは、常に哀愁をまとっていますね。こういうのを寂びというんでしょうか、物悲しくも心地よい。
肥前浜町の酒蔵通りは、そういう日本人の心に沁みてくる素敵な街並みでした。
「肥前浜町 酒蔵通り」
MAP:佐賀県鹿島市浜町2696 (観光案内所継場)Googleマップへ
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