「塩田津の街並み」佐賀嬉野の観光スポット!静けさと寂び感がステキな旧宿場町
佐賀県嬉野市にある「塩田津」に行ってきました。
静けさと寂び感が素敵な観光スポット
今回お邪魔した「塩田津の街並み」は、佐賀県嬉野市の東部にある旧長崎街道の宿場町でした。
街の中央部を流れる塩田川沿いに川港「塩田津」があり、宿場町だけでなく物流拠点として隆盛を誇りました。明治時代には鹿島市から武雄市へと続く線路が施設され、荷台に車輪を付けて馬が曳く「馬鉄」が町内を通っていました。また、大正4年には佐賀県で初となる鉄道が、嬉野ー塩田津間に開通。交通手段が自動車に変わる昭和中ごろまで栄えた、賑やかな街だったそうです。
綺麗に整備された街並み。旧街道なのに道が広いのは、明治時代に鉄道を通すために広げたからだそうです。
旧街道宿場町の面影を残す古い建物と、近代的に整備された街並みが織りなす新と旧のコントラストが哀愁漂う独特の風景を生んでいます。
しかし、平日とはいえ殆ど人を見かけません。ごく稀に自動車が通り過ぎますが、とにかく静かでゆっくりとした時間が流れています。かつて多くの人で賑わった面影を残しながら、静けさに包まれた街。これこそ寂びの風景でしょう。
荷上場の検量所を復元した観光案内所がありますが、訪ねてみると誰もいません。寂びです…
少し歩いていると、見事な山門を発見しました。古い家に挟まれた路地の先に風格ある山門。こういう風景をみると、日本の街並みは本当にきれいだと実感します。
近いづいてみると見事な山門と、どこか愛嬌のある仁王像がありました。
ここは本應寺というお寺で、天正十四年(1586年)に開山したそうです。見事な山門は享保十七年(1732年)に完成しました。
本應寺は幕府役人が長崎街道を往来する際、塩田宿で宿泊する際には本陣として使われていたとの記録が残っているそうです。
旧長崎街道に戻って更に歩いていると「塩田宿レトロ館」なる”面白そうな建物”を発見!と喜んだのですが、なんと臨時休館との事。う~む残念!
ここは塩田津の特産品の展示販売や、観光案内も行っている施設だそうです。
街道沿いにはカフェや食事処があります。ここは立ち寄るべきでしたね、なぜか今回はスルーしてしまいました。次回、嬉野に行った際にはレビューを書きたいです。
古い街並みですが、中には新しい家も混ざっています。こういう建物を歴史地区に建てられるのは、行政の怠慢ではないかと思うほど普通の家。
嬉野市役所側にある塩田宿入口、入ってすぐの場所にある消防団の建物。昭和15年に建てられた消防団の建物を、現在も使っているそうです。
塩田津の街並みが残る塩田宿は嬉野市役所の向かい側、目の前の川を渡った対岸にあります。市役所側から塩田川を挟んで、塩田津を見ると川港の面影が今も残っています。
市役所裏にある図書館内には、塩田津の資料館があります。資料館に展示されていた写真で、明治・大正時代の塩田川の写真がありました。
この他にも数点の写真がりました。写真以外にも様々な道具などが展示されているので、ぜひ立ち寄ってもらいたいですね。
というわけで、華やいだ街の面影を残す古い景観と気合入れて観光整備しました!という最新式の街並みに、人が殆ど通らない静けさが絶妙にマッチしていて哀愁漂う寂び感がたまらない観光スポットでした。このバランスはなかなか難しいですよ、時間がゆっくり流れているような気がして、少し切ないけどそれがイイ!という日本人の情緒に訴えかけてくるとっても癒される空間でした。
私が訪れたのは平日だったので見学できる建物が無かったようですが、土日には公開される旧家があります。
嬉野温泉や鹿島から比較的近いので、自動車なら少し足を伸ばして塩田津へ行ってみましょう。
「塩田宿(塩田津の街並み)」
MAP:佐賀県嬉野市塩田町大字馬場下甲1456−3Googleマップへ
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