多くの地方都市で中心市街地の空洞化が問題となっていますが、佐賀市も当然ながら例外ではありません。多くの商店街でアーケードが撤去された中で、唯一残されたのが「白山名店街」から「バルーン通り」へ続くアーケード商店街です。佐賀の繁華街って何があるの?的な疑問を持つ方もケッコウおられるので、その唯一のアーケード商店街を歩いてきたので紹介します。
白山名店街は佐賀駅の南口から続く中央大通りを真っ直ぐ南へ、佐賀城の外堀や県庁が面する国道交差点までの中間あたりにあるアーケード商店街です。近くには佐賀唯一のデパートである、佐賀玉屋や銀行などがあります。アーケードの中は平日の昼過でも人通りはまばら、綺麗に整備された立派な作りに反して賑わいは感じられません。
中央大通り側には、北向きの入口もあります。かつては繁華街として賑わった面影が残ります。
郵便局とジョブカフェSAGA。
赤ちゃんです、手作り惣菜とお弁当のお店。店内にイートインスペースがあるので、ときどき近くで働くサラリーマンっぽい人が食事しています。
市場から直送の新鮮な魚介を使った海鮮丼が680円で食べられるという、最近話題になっている海鮮丼専門店「花咲耶」。以前ランチを食べようとお邪魔したら、昼の1時過ぎの時点で完売終了との事でした。昼12時ころから込み始めるので、行くなら早めに行った方が良いですね。
参考:みんなでつくるさがんまちブログ「花咲耶(はなさくや)」
中央大通り側から入って、少し歩くと北に伸びる路地があります。ちょっとした横丁的な場所で、恵比寿さんが祀られています。
白石名店街最大の施設「佐賀商工ビル」です。必至で人を集めようという努力の結果でしょうか、公的な建物が多い気がします。
書店の入った建物、商工ビルの向かい側ですが数少ない商店街らしい風景です。
アーケードを抜けると、佐賀市内最大の歓楽街がある通りです。歓楽街の近く特有の飲食ビル。
白山名店がのアーケードを抜けると、続いてバルーン通りになります。白山名店街とバルーン通りを隔てる南北に向かっている通りが、佐賀市最大の歓楽街です。写真右側に見えているのが「エスプラッツ」コミュニティFM局や病院、スーパーなどが入居しています。
参考:佐賀県佐賀市の中心市街地にある「歓楽街」を歩く~愛敬町・大財・唐人
エスプラッツ1階にある八百屋と野菜バイキングレストラン、中心市街地活性化の為に佐賀市が巨費を投じて取り組んだ結果、スーパーなどが入居する複合商業施設になりました。
参考:エスプラッツ公式サイト
商店街の終点まで来たので、今まで通った道を振り返ってみました。白山名店街はともかくとして、バルーン通りがとにかく暗い!この右側にも大きな商業施設があるのですが、昼間は全ての店舗が閉まっているため昼の1時台でこの暗さ。寂しい限りですよね。
何とか繁華街に賑わいが戻るように、地元企業や商店の方々の頑張りに期待したい所です。行政では地域の活性化は出来ません、民間の力が必要です。行政に対策を頼った時点で、都市は衰退すると言われています。
リアルな地方創生は、補助金に頼らないという記事を読んでいただくと分かり易いですが、行政が計画し予算を投じた事業というのは殆ど失敗しています。なぜなら、行政は利益を生み出す事業を行う組織ではないからです。地域を活性化するために資金を投じて事業を開始したなら、そこから利益を生み出し、再投資して事業を拡大し、地方の経済規模を大きくしていかなければなりません。つまり、地域活性化は民間の企業にしか出来ないのです。と、話がいきなり大きくなってきましたが、とにかく佐賀市の繁華街に元気を取り戻すために、少しでいいから役にたてないだろうか…などと身の程知らずにも考えてしまう今日この頃。
実際に多くの人たちが取り組んで、隣接する呉服元町などでは少しずつですが賑わいが戻ってきています。郊外のショッピングセンターも良いですが、たまには”まちなか”に足を運んでみてください。何か面白い発見があるかも知れませんよ。
白山名店街
MAP:佐賀市白山2丁目Googleマップへ
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