なんというか、バランスが最高なんですよ。
テレビなどでよく見る場所ですが、生で見ると迫力が違います。
初めて訪れたのですが、御船山楽園はとてもバランスがよく、美しすぎる日本庭園ですね。見学できる庭園の広さはそれほどじゃないのですが、ちょうど良い広さ。先に絵図を書かせ、その絵図に沿って造園されたそうで、隅々まで計算しつくされた調和が美しい庭園です。
いつか見に行きたいな~と思っていた場所、今回は紅葉が始まるとの事で足を伸ばしてみました。
御船山楽園の入口、雰囲気有りますね~。
おっと、なぜか大宰府の梅ヶ枝餅。筑前大宰府って・・・ここは肥前武雄ですよ?
入口から見える御船山、この独特の形。存在感がハンパ無いです。
それでは、入園料を払って中に入っていきます。
入口を入って、最初の見どころは池です。この形、植栽、素人が見てもとても美しく感じます。2015年11月12日現在で、紅葉はまだ3割ほどとの事。
少し角度を変えて池越しに見える御船山。これヤバイよね、まじキレイ、超キレイ、凄いな~
池のほとりを歩く通路、もみじがアーチのようになっています。これも綺麗だ。
池を見下ろすビューポイントみたいな高台。
さて、御船山の麓までやってきました。この絵が映像で良く使われているカットです。圧倒的な存在感、写真じゃアレですけど実際に見ると、おォ~スゲ~ッてなります。
通路を歩いて、御船山の真下まで行く事が出来ます。
御船山の真下から庭園の方向をみると、これまた美しい景観。
このあたりには大きな石がゴロゴロ転がっているのですが、その配置も美しく見えてしまいます。
庭園内には様々なお店も出ていました。
こちらは飴屋さん、他にも何店か出店していました。
再び池に戻ってくると、江戸時代に建てられた茶室がありました。江戸後期造園時に建てられた「萩野尾 御茶屋」です。
帰りの順路から見た池、この角度からでも綺麗です。
見学を終えて御船山楽園から出てきました。左手に立っているのは土産物屋さん、昔懐かしい素朴なお菓子や佐賀の特産品を販売しています。
御船山楽園は武雄鍋島家によって造園された庭園で、武雄鍋島家の前身は後藤家であり龍造寺隆信の三男家信が後藤家に養子入りして20代当主となったために龍造寺隆信直系の家柄です。龍造寺隆信の死後、鍋島直茂が実権を握りますが龍造寺隆信の一門は龍造寺四家とよばれ、大名並みの領地を持つ大身の家臣として大きな影響力を持ち続けました。
龍造寺家は鍋島家に乗っ取られたのではなく、大名並みの領地を持ちながら悠々自適の大富豪になったのです。名を捨て実をとった・・・と言うべきなのでしょうか。
武雄領は佐賀藩に属しながら独立した自治を行っていた自治領で、独自に領兵を持っていました。大名並みの領地と自治権を持ちながら、賦役や参勤交代などの費用負担も無くかなり財政的に恵まれていたのでしょう。そんなセレブが贅を凝らして作った日本庭園。御船山楽園は、他では見られない独特の特徴と景観を持った庭園で、恐らくこの景色は忘れることが出来ないでしょうね。それほど印象的で、贅沢な庭園でした。
次回はつつじの季節、春に訪れたいですね。
「御船山楽園」
MAP:佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100 Googleマップへ
入園料:通常大人400円、小人200円※春・秋シーズン特別料金有り。
開園時間:8~17時
シーズン特別料金や詳細情報、お問い合わせは下記リンク先をご覧ください。
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