「御手洗の滝」は鳥栖市のパワースポット!山伏の修験場にある見事な滝です。
佐賀県と福岡県の間にまたがる脊振山系、この山々は古くから山伏の修験場として開け、御手洗の滝はその東端、英彦山で修業する山伏が手を清めた事から名付けられたといわれています。
自然を残した山の中にある落差22mという見事な滝で、修験場の名残りなのか数々の仏さまが鎮座する神秘的な場所でした。現在は釣堀やキャンプ場が整備され、夏は人気のレジャースポットとして多くの人で賑わいます。
御手洗の滝の駐車場。滝はここから15分ほど山道を歩きました。
ここが御手洗の滝へと続く登山道の入口。
右に川、左は山となっています。山側には、かつて道があったような痕跡があります。所々、建物があったのではないかと思われる場所もありますね。
御手洗の滝にあるキャンプ場横の川。綺麗に整備されていて、夏は水遊びも出来そうです。
御手洗の滝周辺の地図がありました。キャンプ場を抜けて、二の滝、一の滝と続くようです。
キャンプ場に入ってきました。石畳の道が続きます。
キャンプ場には、このようなテントを張るスペースが設けられています。これは便利!
普通、テントを張る時は雨対策として周りに溝を掘って、溝を掘った時の土を真ん中に集めて土台を作り、その上にテントを張る事で回りより高くするんです。そうする事で雨天時にテント内が水浸しになる事を防ぎます。
自衛隊在籍時に何度か野営しましたが、穴を掘るの面倒くさいんですよ。これだと最初から高くなっていて、水が上ってこないので安心です。
炊飯の為の小屋も設けられています。
う~ん、私は自分で石を積んで炊飯したい派ですが、気軽にキャンプするには便利な施設です。安全のためにも必要ですね。
さて、キャンプ場を過ぎると本格的な登山道になってきました。
山は人々に恵みをもたらし、天候を左右し、農耕の水源でもあります。そういった山への畏敬を込めた自然信仰が、日本古来の神道や大陸から渡ってきた仏教などと融合して生まれた修験道。そんな修験道の聖地である山の中で、大きな存在感を放つ滝。なんだか超自然的で霊的な何か。今風で言う所のスピリチュアルな力を感じます。
なので、有名な滝には殆どと言っていいくらい宗教的な痕跡があるんです。それらがまた滝を神秘的に演出して魅力を数倍に高めていますよね。
キャンプ場を抜けるあたりに、二の滝があります。
見事な峡谷、その奥に二の滝がありました。
一段、二段、周りの岩や木々とのバランスがとても美しい滝です。
さて、二の滝を過ぎると道も細くなり、歴史を感じさせる歩道になってきました。
二の滝を横から。
そして、二の滝の上の部分。
年季を感じさせる石ですね、良い庭石になりそう。見事な苔です。この石を見て、なぜか頭の中に「海ゆかば」が流れてきましたw
山ゆかば~草生す屍・・・あまり楽しい歌じゃないですね。私が航空自衛官だったころ、OBの元海軍だった方が良く歌っていたのを思い出しました。
この辺りから、道端に祀られている野仏が増えてきます。
聖地に足を踏み入れたみたいで、気持ちが引き締まります。
自然の中、川のほとりに続く歩道。とても美しい場所です。
NDフィルタをオンにして川をズーム撮影してみると、とても綺麗に撮れます。どこを撮っても絵になるので、まるでプロカメラマンになった気分w
いよいよ一の滝に近づいてきました。この辺りにも昔は建物があったのでしょうか、石積みが残っています。山伏の修験場だったそうですから、宗教関連の施設が建っていたとしてもおかしくないですよね。
往時の姿を分かり易く図にして掲示したら、いろんな想像が膨らんで面白そうなんですけどね・・・もったいない。
ようやく御手洗の滝に到着です。けっこう歩いた気がするのですが、途中の景色が綺麗なのであっという間にたどり着いた気がします。
それではお待ちかね、御手洗の滝、一の滝です。
落差22m、幅6mと鳥栖市のウェブサイトでは紹介されていますが、実際に目の前にするとかなりの迫力です。写真だと伝わりにくいかもしれませんが、おもわず「おぉ・・・」と声が漏れるほど。
滝の横には祠があります、この中には密教の最高神である大日如来が祀られているそうです。
凄い所に仏像があります、どうやって置いたんでしょ?
コチラは不動明王でしょうか、滝と言えば不動明王ですね。
滝の周りは少し広くなっていて、東屋が設けられています。
滝を横に見て川を渡ると、対岸に仏像が祀られています。お地蔵さまでしょうか。
滝に行くと何か不思議な感覚に襲われるんです、どこかで誰かに見られているような・・・周りを見渡しても誰もいないんですけどね。気のせいだと分かっているのですが、宗教なんて関係ないと思っていても、やはり心の奥底に偉大な自然の力や、過去の人々が大切に残した歴史ある物に対する畏敬の念があるのでしょう。
御手洗の滝はここが終点。お地蔵さんの横には階段があり、この先は九千部山へと続く登山道になっています。
御手洗の滝へは麓の釣堀から狭い道をキャンプ場方面へ登っていきます。狭い道なので、対向車に十分注意してください。
こちらは御手洗の滝の麓にある釣堀。
この他にもトンボが飛び交う公園や、河川プールなどもあります。子供連れのファミリーからカップルまで一日楽しめる場所ですよ。
詳しくは下記リンクから、営業時間や河川プールの利用期間をご確認ください。
「御手洗の滝(鳥栖市)」
MAP:佐賀県鳥栖市立石町 Googleマップへ
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