ラーメンとえいば全国的に人気の高い麺料理で、最近では海外でも”RAMEN”といえば通じるほどワールドワイドに展開する日本を代表する庶民料理ですよね。ラーメン好きな人は多いので地域ごとにそれぞれ独自に進化していき、街の数だけご当地ラーメンがあるといっても過言ではありません。そんななかで、トラディショナルな佐賀ラーメンを食べさせてくれると食べログでも高評価の「幸陽閣」へ行ってきました。
焼肉、ラーメンと書かれた看板から、焼肉屋さんがラーメンを出しているのか?と思いつつ店内に入ると、メニューはテーブルに無く壁に貼られていました。食事メニューはラーメンと、卵入りラーメンのみ。佐賀ラーメンは卵をトッピングするのがトラディショナルなスタイルとの事なので、当然卵入りを注文。
焼肉店らしくラーメン店のようなカウンター席は無く、全てボックス席。しかし、焼肉店として営業している形跡がないのが気になる。
テーブルには灰皿、箸、爪楊枝とコショウのみ。辛子高菜やら他の調味料は一切なく、本当にシンプル。
待つことしばし、始めての佐賀ラーメンとご対面です。脂が浮いたスープと、チャーシューが4枚、佐賀らしく海苔がトッピングされ、真ん中には卵が存在感をアピールしています。
まずはスープを一口すすってみると、いきなり来ました!豚骨特有の”ブタクサい”味が口の中に広がります。けっこうガッツリきます、豚骨ラーメンはこうでなくてはいけませんね。豚骨ラーメンは塩ラーメンや醤油ラーメンのように深い旨みをジワーっと味わうより、ガツンと獣の味が来る方が美味しいです。福岡に来て間もないころに、知人から福岡ラーメンの名店として連れて行ってもらった「元祖長浜ラーメン」の味が薄くてガッカリした経験がある私には、これくらいのパンチが来ないと物足りません。
しっかりと豚骨の味が出ていて少しトロみが付いたスープに、長浜の極細麺とは違う、少し太めで水気が多いツルッとした中太麺が入っています。茹で具合は少し柔めですが、そもそも福岡でラーメンを食べるときでも硬めは嫌いなので気にならない柔らかさです。トッピングのチャーシューも味がシッカリしみこんでいて、普通に美味しく頂きました。海苔は有明産の海苔なのでしょうか?とても香りが強かったように感じました。
全体的に良い意味で”豚クサイ”スープとトロッした舌触りでコッテリ系のスープなのですが、味のキレが良いので意外とアッサリしているように感じます。豚骨以外のスープと合わせたハイブリッドスープなのでしょうか。
上にのってる卵の扱いに少し迷ったのですが、あるからには味わうべきだとの思いから、黄身を潰して麺と絡めて食べてみました。スープが美味しかったのでちょっと躊躇したのですが、たまごのコクが加わってこれはこれで美味しかったですね。生卵ののったラーメンなんて、転勤で徳島にいた時に食べた徳島ラーメン以来でしたから新鮮でした。
九州で豚骨ラーメンといえば替玉が有名ですが、幸陽閣にはありません。そもそもこの麺は、替玉には向かないような気がします。
とても美味しいラーメンでしたが、あえて一言わせていただくと「すりおろしニンニク」が欲しかった。豚骨ラーメンと生のニンニクって、相性抜群じゃないですか。九州に来たばかりのころに知人に勧められ、訝しみながらも試してみると激ウマで、それ以来ハマっているんです。
ということで、今回は佐賀ラーメンの名店「幸陽閣」で美味しいラーメンを頂きました。場所は国道208号線南環状沿い、県庁前の国道207号線を西へ向かい国道208号線を左折、少し走って右側にあります。食べログの評価や口コミも高評価の店を選んで行ってみたのですが、評価通りの美味しいラーメンでした。
「幸陽閣」 佐賀県佐賀市下田町 3-31
MAP:「幸陽閣」Googleマップへ
昼総合点★★★★☆ 4.0
最新情報をお届けします
Twitter で佐賀ポータルをフォローしよう!
Follow @SagaPortalCopyright © 佐賀ポータル All rights reserved.