重厚な町屋建築は一見の価値あり。
「土井家住宅」佐賀大町町、旧長崎街道沿いに建つ19世紀に建てられた重厚な造りの町屋建築。
土井家住宅は、19世紀初頭から中ごろまでに酒屋として建てられた町屋です。明治時代初期に農家である土井家が所有することとなり、現在に至ります。そのためか、家屋の約半分が土間という農家の造りが特徴的な町屋。
外から見ると、ドシッとした安定感が素晴らしい、とてもカッコいい町屋なんです。
長崎街道沿いに面して建つ「土井家住宅」から、長崎方面を撮影。これが宮本武蔵など、歴史上の有名人が通った長崎街道です。
周りには古い家が建ち並んでいますが、老朽化が激しい家もあります。いつまで昔ながらの風景が続くのか…簡単な事ではないのでしょうが、出来るだけ長く保ってもらいたいです。
土井家住宅という看板を見てここへ来たのですが、この家は個人所有の家なんです。なので勝手に入るわけにはいきません。しかし、今回はドアが開いていたので、少し中を拝見させていただきました。観光スポットとして宣伝しているのだから、入口から中を見るくらいは良いんですよね?
外から見ると町屋なのですが、中を見ると農家のような造り。街道沿いの町屋と農家のハイブリッドのような住宅で、歴史資料としての価値が高い住宅だそうです。
土間といい、階段や座敷といい、江戸時代そのままの姿が残っているように感じます。凄いな~、立派な造りです。
土井家住宅の裏側。この入口から、中を撮影しました。
かなり裕福な農家だったのか、元が酒屋だったからなのか、細かい所も凝った造りになっています。
街道沿いの正面の様子、歴史を感じさせる独特の雰囲気を持っています。
東側面には、窓がありました。木の素材を生かした、特徴ある窓の形。決して華美ではないんですが、独特の形、木材の太さや存在感から華やかさを感じます。ぶっちゃけカッコ良い窓。
窓の横にも入口があったので、そこから中を撮影。どうです?重厚な造りなんですが、土間が広いためか、一般的なの町屋より開放的な空間ですよね。こんな家に住みたいです!と思うのですが、維持するのも大変なんでしょうね。
土井家住宅から長崎街道を少し歩くと、遠くに寺が見えてきました。道路や周りの建物は新しくなっていますが、街道沿いの集落と外れにある寺。この界隈は、今も変わらず昔の雰囲気を色濃く残しています。
う~ん、のどかだ。大町町には中世の面影を残した場所や、昭和の賑わいの面影を残す炭鉱町の姿を止めた場所があります。派手さは無いですが、ジワーっと沁みてくるような懐かしい街なんですよね。
ぜひ一度、大町町を散策してみてください。近代的な都会では味わえないような、懐かしさや哀愁を誘う風景が各所に残っていますよ。
「土井家住宅」
MAP:佐賀県大町町大町1045 Googleマップへ
参考:大町町公式サイト観光ページ
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