佐賀ちゃんぽんの総本山!佐賀玉屋南館横に新規オープンした「麺屋 痴陶人」に行ってきました。
ちゃんぽんと言えば長崎というイメージが強いですが、九州に来てみると九州北部で広く食べられているご当地グルメなんです。中には地域に合わせて独特の進化を遂げた「ちゃんぽん」もあったりして、すんごいポピュラーな食べ物。焼きそばにちゃんぽん麺を使ったり、鍋に入れたり、地域にシッカリ根付いています。当然ながら、長崎のスグ隣にある佐賀もたくさんの「ちゃんぽん」店がしのぎを削っています。
そんな「ちゃんぽん」激戦区の佐賀に「佐賀ちゃんぽん総本山」という看板を掲げてオープンしたのが「麺屋痴陶人」。さっそく行ってきました。
場所は佐賀玉屋、本館と南館の間を通る道沿いにあります。
ちょうど佐賀玉屋南館の北側入り口の横に「佐賀ちゃんぽん総本山」の看板。これはインパクトありますね。
店内はオープンキッチンにカウンターとテーブル席。白にダークブラウンの木目調、落ち着いた雰囲気の店内。オープンは11時。11半には席が埋まりかけていました。
オープン直後だったためか、店頭で配られていたチラシを貰ってきました。このチラシがあれば100円引きだそうです。
カウンターに通され、まずはメニューを見ようと開いてみると・・・いきなり陶芸家の紹介からスタート。
屋号の「痴陶人」は、澤田痴陶人という日本の陶芸家として初めて大英博物館で個展が開かれた焼き物デザイナーの名前。京都で日本画を学び、染色織物の研究者から嬉野で焼き物デザイナーへ転身。伊万里陶苑の創業に参加し、その後は伊万里で活躍した陶芸界の巨匠。
ふむふむ、凄い人が伊万里に居たんですね。ということでページをめくると自家製麺の紹介。
門外不出の自家製麺、どんな麺か楽しみです。
佐賀ちゃんぽん総本山というからには、ちゃんぽんが看板メニューなんでしょう。ちゃんぽんはスペシャル、野菜増し、ノーマルの三種。皿うどんとラーメンもあります。というか、ラーメンの力の入れ方が凄いですね。塩と醤油のラーメン「支那そば」もあります。塩ラーメン食べてみたいなぁ。
ご飯メニューも充実してますね、カツ丼が人気のようです。普通サイズとミニの値段差が100円・・・どっちを頼むか迷うところ。焼小籠包なんてあるんだ。
続いてドリンクメニュー。
最後にスープの紹介、濃厚豚骨スープ。
テーブルの上には柚子こしょう、おろしニンニク、辛子高菜ともう一個なんだっけ?確認忘れました。申し訳ない。
中身は見たんですけどね、食べなきゃと思って忘れてしまいました。食べるのを忘れた中身はこれ、見た目で分かるかな。生姜っぽいんだけど、食べてないので確証が持てません。
調味料はウスターソース、餃子のタレ、酢、ラー油、コショウに胡麻。
写真を撮ったり、次に行く場所を確認していたら注文の品が到着。とりあえず、ノーマルのちゃんぽんです。
ラーメンと迷ったのですが・・・やっぱ「佐賀ちゃんぽん総本山」ですから、初めての注文は「ちゃんぽん」でしょう。
器に愛嬌のある鬼の絵が描かれていますね、これが伊万里陶苑の「痴陶人」モデルだそうです。
まずはスープをズズッといってみると、なかなかクリーミーでコクのある味。ジワーッと佐賀風、滋味系スープです。鍋で炒めた香ばしさはあまり無いかな。甘味をケッコウ感じます。
野菜はキャベツともやし、キクラゲとシンプル。キャベツはシャッキシャキ、歯ごたえがあって旨い!
やっぱ佐賀で食べる野菜は美味しいですよね、産地の味は都会じゃ味わえません。
そして、門外不出の自家製麺。
ん?
これは良い意味で「ちゃんぽん」らしからぬ麺。ちゃんぽん麺といえば、モッチリした太い丸麺が一般的ですが・・・この麺はツルンとしていて、モチッとしながらコシが強い。食感は太めの中華麺に近いです。
よく見ると角麺ですね、四角いカットの麺です。ちゃんぽんにこの麺の組み合わせ、珍しいけど私は好きです。味のキレがとっても良くなってる。クリーミーなスープと麺のメリハリが効いて、やさいと一緒になってもツルンとしてコシのある麺の存在感がシッカリシャープ。
スープがやや甘めなので、ちょっと味に慣れてきてしまいました。長崎に行くともっと甘いんですよね。初めて長崎でちゃんぽん食べたとき、あまりにも甘くてビックリした記憶があります。佐賀はそこまで甘くないのですが、野菜の甘味も相まって味をリセットしたい気分。
そこで登場するのがコレ、毎度おなじみ「おろしニンニク」ですよ。こいつでガツンとテイストチェンジすると旨いんだこれが。辛子高菜でやっても良かったんですけどね、きょうはニンニクの気分。
このスープにニンニクが加わると、ギアが一段上がった感じ。抜群に美味しくなります。
ちゃんぽんを撮影しながら食べていると、続いて出てきたのが「ミニかつ丼」です。人気メニューというからには味わってみねばなりません。
ミニとは言え、ご飯の量はそこそこあります。その上にやや小ぶりのトンカツがのってるんですが、これで100円差なら普通サイズにすればよかったか・・・
カツの衣は少し厚めなんですが、この衣が出汁を吸って旨い!
このカツ丼も味付けは甘いんですが、とっても香りが良くて濃厚な味。なるほど、人気の理由が分かります。
うんうん、佐賀のカツ丼って、ここみたいに甘い味付けの店がありますよね。やっぱシュガーロードに沿って、長崎に近づくほど甘くなるんでしょうか。長崎は激甘が多い気がします。
佐賀はそこまでではなく、このカツ丼はしっかり味が付いていて美味しいです。
あ、そうそう、辛子高菜忘れてた。
高菜で食べるご飯も美味しいですからね、カツ丼に投入!
食べてみると・・・ケッコウ辛い、この辛子高菜辛いですよ。苦手な人は入れすぎ注意です。これは豚骨ラーメンのスープに入れたくなりますね、美味しい高菜豚骨スープになりそう。
全部食べてみるとケッコウなボリューム。お腹いっぱいになりました。やっぱお胃袋の事情に合わせると、ミニカツ丼にしておいて正解でしょうか。気分的には普通サイズのカツが良かったかなぁ。値段は100円引きのチラシを使って1,300円(税込)。
ちゃんぽんの具はシンプルでしたが、スペシャルにすると魚介なんかも入っています。ガッツリちゃんぽんで勝負したい人はスペシャルがおすすめ。カツ丼は甘いけど美味しかったですね、クセになるかもしれません。
そういえば、佐賀ポータルを始めて2年以上経つのですが、お店でちゃんぽんを食べるのを避けていたところがあるんです。実は、これには訳がありまして。
以前、仕事で佐賀を訪れたときに美味しいと有名な店に連れて行ってもらったんです。その時に出てきたちゃんぽんが、山のように積み上げられた「もやし」が売りのお店だったらしく、とにかく量が多すぎて邪魔だし、味は「もやし」で何が何だか分からなくなるし「なんじゃこりゃ?」となったんです。
連れて行ってくれた人は「野菜が山盛りでボリュームが凄いでしょう」というんですけど、ほとんどがもやし。そりゃ安いし手軽だし、山盛りでも何でもするわな・・・という感じで、あまり佐賀のちゃんぽんに良いイメージが無かったんですよね。
しかし、久しぶりに佐賀のちゃんぽんを食べて、その店が特殊だったという事が分かりました。これから安心して「ちゃんぽん」を食べられそうです。さすが佐賀ちゃんぽんの総本山、私が持っていた佐賀ちゃんぽんに対する悪いイメージを払拭してくれました。
次は・・・塩ラーメン食べたいですね。
「麺屋 痴陶人(ちとうじん)」
MAP:佐賀市中の小路2-5 佐賀玉屋南館1階横⇒ Googleマップへ
営業時間:11:00~21:00(オーダーストップ)
定休日:毎週火曜日
※この記事は私が訪問した時のものです、メニューや価格など内容が変わる場合があります。
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