【訂正】佐賀は城跡で面白くなる!佐賀県さん中世城館資料があるみたいですね。

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日本の城といえば厳つい石垣に美しい天守閣・・・なんて思っていません?

現在日本に残る城跡は、その数4万とも5万とも言われているんですけどご存知でしょうか。佐賀で有名な城と言えば佐賀城。九州だと熊本城、小倉城でしょうか。平野に築かれ、大きな水堀と巨大な石垣。そして城の象徴ともいえる天守閣を備えた美しくも巨大な軍事施設。

画像:無料写真素材 写真ACより松本城(長野県)

う~ん、痺れるような美しさ。私が今まで転勤した中で最北端にあたる、長野県松本市の松本城。ほんとにこのお城は町の真ん中にあって、とても綺麗なんです。松本に転勤したころはちょうど秋、そのまま冬に突入して毎日雪かきから仕事が始まるという貴重な体験をした思い出の場所。

そう、皆さん城といえばこういう城を思い浮かべますよね。

しかし、城が最も多く築かれ活躍した時代、戦国時代の城はこんな立派な城ではなく、山などの地形を利用して作られた土の城なんです。なので、日本に残る城跡のほとんどは、人知れず山の中などにひっそりとその姿を留めているんです。

勢福寺城99

勢福寺城跡の郭と土塁

調べたことが無いのではっきりした数字は分かりませんが、佐賀県内にも数十いや百以上はあるんじゃないでしょうか。各地に残された400年以上前に築かれた城。日常の中に戦いがあった時代の人々が、文字通り血と汗を流して守ったであろう戦国時代の城。

その魅力は何といっても純粋に戦闘のために築かれた城だという事と、城が持つエピソードやストーリー。そして、その構造から連想される、実際の戦いの様子。

いかにして攻め寄せる敵の攻撃を妨害し、効率よく敵を殺傷して損害を与え、時間を稼ぐことで攻撃を断念させるか。戦国の人々が知恵を絞り工夫した痕跡が残り、現地に立つと戦いの様子まで想像させられるほど当時の様子が伝わってくる。

そう、戦国時代に生きた人たちの必死の思いが、形となってリアルに生々しく目の前に残っているんです。その生々しさこそが、戦国時代に築かれた「土の城」の魅力。

そんな戦国の城跡を楽しむために欠かせないのが、ズバリ!城の縄張り図。これは地図と同じで、中に書かれている線などに全て意味があります。これを読み解くだけで、その城がどうやって敵を撃退しようとしていたかが分かります。

勢福寺城71

勢福寺城縄張り図

上の写真は勢福寺城の縄張り図。こういう縄張図を事前に手に入れて、図を見ながら城跡を見学できれば楽しさ100倍。それどころか、現地に行く前に色々と妄想を広げることが出来ます。さらに、いくつかの城には、戦国時代にまつわるストーリーがあります。城が持つストーリーを頭に入れて、縄張図を見て事前に妄想し、さらに現地を回る。当時の様子を妄想しながら歴史ロマンを感じるには、最高に贅沢な楽しみ方です。

で、この城跡を楽しむためのマストアイテム、日本語で言うところの必需品である縄張図を手に入れるために佐賀県立図書館を訪れたとき、お隣の福岡県との差に愕然としてしまい「佐賀県さん、お願いしますよ・・・」と思った事から、この記事を書くことになった訳なのです。

いやはや、前振りが長かったw

という事で、佐賀県立図書館に行って来たわけですが・・・中世城郭に関する資料が少ないというか、あるかも知れないけど見つけにくい!

それに引き換え、同じ佐賀県立図書館にあった資料でも福岡県の資料は充実していますねぇ。この資料は豊前地域編。県内を3つの地域に分けて、それぞれの域内にある中世城館跡を分かり易くまとめています。

城の資料を3

ぱっと開いただけで、こうやって一覧が付いているので探しやすいし、掲載数が凄い!

城の資料を4

一覧にのっている城跡の概要が、個別に掲載されています。実に探しやすいし読みやすい。

城の資料を5

城の縄張図だってほら、この通り。これがあれば、城跡めぐりが100倍楽しくなる。

城の資料を6

こんな充実した城跡の解説が、この厚さの中にビッシリ書かれています。しかも、こんなのが3冊もあるんですよ!

城の資料を7

んじゃあ、佐賀はというと・・・本当になかなか見つからない。

探して、探して、やっと見つけた!のが千葉城。これはこれでメッチャ嬉しいし興味深いのですけど、一つづつ探さなきゃいけない。しかも、タイトルに城跡と付いていればいいですが、地域の発掘調査資料中の一部とかになってくると、見つけるだけでどれほどの時間を費やすことになるか。実際、この日はあまり時間が無く、いくつかピックアップして次に回る城を探そうと思っていたのですが、ほとんど見つけられませんでした。また時間のある時に出直しです。

城の資料を8

う~ん、やっぱこういうところで福岡に圧倒的に負けてるわけですよ。一部のファンや専門家しか見ないような資料かもしれませんけど、そんな細かいところまでキッチリやってる福岡は凄い。

佐賀にはとっても魅力的な城跡が沢山あります。さらに、少弐、千葉、龍造寺、有馬などの勢力が割拠し、大内、大友といった外部勢力の干渉を受けながらも知略を尽くして鎬を削った歴史のストーリーがあります。佐賀が最も輝きダイナミックに躍動していた時代、その時代の遺構が今も残る佐賀。城跡を整備して見学しやすくしろとか言いません。ただ、せめて城跡の資料を纏めて欲しい。後は勝手に楽しみますから・・・ね、お願い。

ということで、余所者の愚痴みたいになった今回の記事。佐賀の城跡は本当に面白いですよ、クリークを張り巡らせて浮島を連結したような平城とか初めて見ました。

そんな佐賀の戦国時代、少しでも多くの人に楽しさを伝える事ができれば・・・このサイトも少しは存在価値が認められるかもしれません。実際、最近は戦国の山城を巡る「土の城」ブームが起きているのだとか。関連した本も、昨年あたりから数多く出版されていますよね。戦国の城は数が多いですから、通い始めると何度も訪れる事になるでしょう。

そんなブームに便乗するためにも、佐賀に残る戦国の城をまとめた資料集、やるなら今ですよ!

追記

という記事を書いたのですが、読者の方よりtwitterで「佐賀県の中近世城館」という資料全3集がありますよ!と教えていただきました。

私が見つけられなかったから無いと書いてしまいました。誠に申し訳ありません、お詫びと共に記事を訂正いたします。

調べてみると、そのほかにも「佐賀県文化財調査報告書」の第192、201、204集にも中近世城館の調査資料があるようなので、改めて県立図書館で探してみます。佐賀ポータルは個人が仕事の合間で更新しているブログなので、時どき間違ったことを書くことがあります。お気づきの点などありましたら、ツイッター、フェイスブックや、お問い合わせフォームからご連絡下さい。



 

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コウテツタクヤ編集長

投稿者プロフィール

非正規社員で非正規農家、非正規ウェブメディアの自称編集長と、もはや存在自体が非正規じゃないかと心配しながら暮らす”負け犬”ダメ中年。
起業に3回失敗しながら、全く懲りない永遠のチャレンジャー。

いつの日か、負け犬からハイエナに進化できる日を夢見ています。

大阪で生まれ、兵庫のベッドタウンで育ち、航空自衛隊に7年間勤務したのち就職。転勤族として全国を転々としながら時どき起業して失敗。その都度転職を繰り返し、気が付いたら福岡の片隅に流れ着いておりました。

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