IT先進県を標ぼう?している佐賀県の佐賀市議会議員のHP開設率26.5%
そういえば、政治家とインターネットというのは切り離せないものになりつつありますよね。インターネットを有効に活用している議員として有名なのは、ブロガー議員「音喜多駿」東京都議会議員でしょうか。ブロガー議員と言われ、ブログをきっかけに支持者を集めて議員になり、今ではテレビなどでも活躍しています。
舛添元東京都知事の金銭問題に関しても、いち早く問題提起して世間に訴えかけたのも彼でしたし、議会で相手にされなければインターネットを使って直接有権者に訴えかけ、外から騒ぎを起こして問題にしてしまうという荒業で話題を呼んでいます。いわゆる「炎上系議員」とでもいえばいいのでしょうか。
東京都議会で何が起きているのかを知りたければ、音喜多議員のtwitterを見ていればテレビなんかよりも詳しく、生々しい議会の情報が流れてきます。
例えば、いま話題になっている東京五輪の問題に関して
予算の見通しがずさん→入札業者が表れず、入札不調に終わる→再度予算を見積もり→一社のみ応札で落札率99パーセント
都の入札には、似たようなパターンが他にも存在するのが実情。これでは最初から、この…https://t.co/IZK021Dd4d #NewsPicks
— おときた駿(東京都議会議員 /北区選出) (@otokita) 2016年9月7日
というようなツイートが流れてきます。
普通なら議会の中で闇から闇へと葬られていくようなことを、議会内部からガンガン有権者に直接問題提起してくる。このことは、有権者にとって議会の様子を知る非常に有効な情報源になっています。
で、なぜ突然こんなことを言い出したのかというと、当サイトをご覧いただいた方からメールを頂いたのです。
夏休みの自由研究と言うわけではありませんが、「佐賀市議会議員」のみなさんの、ホームページ活用状況を調べてみました。
調べてみてびっくりです。
自分のホームページを開設している人の比率が26.5%しかありませんでした。
しかも、頻繁に更新されているサイトは、わずか2つしかない状態です。
IT先進県を標榜する県都佐賀市の議会議員としては、お寒い限りです。
何とかこの状況を佐賀の地元の方に伝えていただきたいと思います。
こんな事で良いのかと、もっと有権者は怒るべきだと思います。
佐賀出身で、県外にお住いの方からのメール。現在、このメールを下さった方がお住いの市では、86%の議員がホームページを開設しているそうです。
そういえば、議員でなく市長ならこの人が有名ですね。千葉市長のツイート。
私が行政を預かって実感するのは、民間は何十年も前から必然性の無い固定資産のスリム化に努めてきたのに、行政は未だに独自に施設を持ちたがる傾向があることです。行政が保有・実施するしかなかった時代から、民間が多くを担える時代になり、手段と目的を再度確認し、最適な税配分を心がけるべきです
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) 2016年8月17日
ならば、佐賀で積極的にインターネットを活用している議員はいないのか?と探してみると・・・居ました!
三日間の出張を終え帰宅中。夏の夕暮れは、なんだか切ない気持ちになりますね。子どもの頃、夕方、公園から帰宅するときも、
切なかった。まぁ、晩御飯食べたら忘れてたけど(;^_^A学生さんは、夏休み楽しんでね。明日は、おみこしの準備をして、日曜日のさが栄の国まつりに控えますm(__)m— 永渕ふみたか (@fumitafumita) 2016年8月5日
佐賀市議会議員の永渕ふみたか議員。公式サイトは下記リンクから。
しかし、内容としてはどうなんだろう・・・というかですね、自民党に所属しておられるようなので議会の問題を暴露しまくりとはいきませんよね。有権者に議会の問題をガンガン暴露して、外から議論を巻き起こすというのには少し遠いか。
その点、ブロガーとして自身の強い支持層に支えられた音喜多東京都議会議員は、もう無敵というか党も派閥も関係なしに喧嘩うりまくりの暴露しまくり。やはり、ネットから出てきた議員じゃなければ、ネットを使った自由な政治活動は出来ないのでしょう。政治資金もネットを使って支持者個人から直接献金を募ってるくらいですから、徹底していますよ。
むしろ、こういった議会に一人でも喧嘩売るような、そういうスタンスじゃないと支持者が満足しないというような状況じゃないでしょうか。それはそれで大変そうではありますが・・・ビビっちゃうと「なにヘタれてるんだ!」なんんて支持者から怒られそう。昔はジャーナリストがペンで権力と戦うなんて言いましたが、今は個人がネットを使って戦い、戦うために議員になるという時代になったのかもしれません。
ブログ更新:改革を先送りにしてきた都議会の自業自得。小池百合子知事の報酬削減に向き合い、早急に議論を始めるべし https://t.co/U5WGNkBw6l
お恥ずかしながらいまの都議会には「自浄作用」などはまったくなく、世論からの外圧なしに何も変わることはできません…
— おときた駿(東京都議会議員 /北区選出) (@otokita) 2016年9月5日
↑のツイートでもわかる通り、音喜多氏は議会の外から議論を巻き起こして外圧を利用し、議会に喧嘩を売るんですよね。
そもそも地方議会は、その閉鎖性から何度も問題を指摘されています。
↑の記事では
しかも、本会議は公開されていますが、具体的な質疑が交わされる委員会の審議の模様を公開している議会は、決して多数とは言えません。
これでは、議員の活動が住民に十分伝わることにはなりませんし、逆に言うと、住民の目が届きにくいために、議員の側も緊張感を欠いてしまうのです。
と問題点を指摘したうえで、解決策を提示しています。
△議会の模様をインターネットで公開するなど情報公開を進める。議会報告会など住民の集会に議員が出向いて意見を交わす。
△政務活動費の使い途も同じようにガラス張りにして、どんな議員活動をしているかオープンにする。
△あるいは、住民も傍聴しやすい夜間や休日に議会を開く。
そうですね、本会議は委員会で決まったことの議決だけが行われ、実際は委員会で内容を議論していますから「委員会審議」をネットで公開する。あるいは、審議に参加している議員が、インターネットを使って有権者に伝えるというのが現実的かもしれません。
また、政治と金の問題も、地方議会は国会ほどメディアも有権者も注目していませんから、すべてオープンにして興味を持ったら誰でもすぐにネットで調べられるようにするべきでしょう。音喜多都議会議員のような場外乱闘する議員ばかりだと収集がつかなくなり困った事になりますが、各地方議会に一人くらい有権者に直接問題提起して場外乱闘をやる人がいると多くの問題が解決できそうです。
ということで、佐賀ポータルをご覧いただいている方からメールを頂いたので一つ記事にしてみました。全てのメールにお応えできるわけではありませんが、今後は出来るだけお応えしていけるように頑張りたいと思います。
今回の内容は、私も少しひっかかる部分だったんですよね。なぜなら、佐賀市の政治がほとんど外部から見えないからなんです。
政治をもっとオープンにしていけば市民の関心も高まり、議会と市民とが一体となって社会問題の解決に取り組めるのではないでしょうか。関心を持たれちゃ困るんだよ・・・という人は、まさかいないですよね。
いずれにしても、時代はネット選挙解禁へと向かいます。そして、小中学生のころからインターネットがあった人たち、ネットネイティブ世代が成人して力を持ち始めています。ネットは良くわからんとか、うまく使いこなせない、では選挙にも影響が出てくるでしょう。自分でできないなら、出来る人を雇うなど何かしらの対応が必要になるでしょう。既存メディアがジャーナリズムとしての力を失う中、これからはネットに対応できなければ生き残れないんじゃんないでしょうか。
最新情報をお届けします
Twitter で佐賀ポータルをフォローしよう!
Follow @SagaPortalCopyright © 佐賀ポータル All rights reserved.