佐賀の街を歩いていると、大町町にある「たろめん」というご当地グルメに関するポスターなんかをよく見かけるので食べに行ってみました。なんでも炭鉱町として栄えていた頃に、炭鉱夫に大人気だった麺料理だとか。牛骨と豚から出汁をとって、生姜風味で食べるうどんのような食べ物らしい。
ググってみると、たろめんで有名なのは大町にある道の駅的な施設である大町情報プラザ「ひじり食堂」で、そこが美味しいらしいので早速向かってみると…オーダーストップでした。到着したのが14時10分くらいだったと思うのですが、なんと14時までだったとは…ランチって15時くらいまでやってる感覚だっただけに、大ショック!田舎時間は恐ろしい。
まあいいや、そんなもの食べなくたってと思ってみたものの、福岡から佐賀に行って、佐賀市内から40分ほどかけて来ただけに少し残念。とりあえずここに居てもしょうがないので、”ひじり食堂”がある大町情報プラザひじりの里を後にします。
佐賀市内へと帰る途中で「たろめんが食べられる店があったら寄ってみよう」と思いつつ運転していると、ありました!たろめんののぼりを出した「家族庵」というお店です。
田舎の国道沿いとかで良く見かける落ち着いた雰囲気が魅力的な、古民家風の食事処。いろんな定食が楽しめるお店の様です。とりあえず席について、目の前に貼られている品書きを見て、思わずステーキ膳!と言いたくなりましたが、ここは落ち着いて「たろめん」を注文。
待つことしばし、店内をキョロキョロしていると「たろめん」が運ばれてきました。パッと見はチャンポンの様ですが…
中に埋まっている麺を見てみると、細めの”うどん”ですね。平べったくて、ツルツルしています。うどんの乾麺を茹でるとこんな感じになるので、おそらく乾麺でしょう。
では早速、まずは出汁を味わうためにスープをズズッと逝ってみました。おォ!おいしい!コクがあるけどあっさりした優しい味ですねジワーっと来ます。出汁の味がかなりシッカリしているけど、キレが良いスープで飽きがこない味。そこに生姜の風味が強めに効いてます。続けて麺を食べて見ると、腰は弱めですがツルッとしたノド越しが最高に美味しいうどんです。
麺を食べ始めると、スープを飲んだとき以上に生姜の強さが気になります。また、中に入っている肉が豚肉の脂身で、これがクセもの。かなりアッサリした味付けなので、脂身でコッテリ感を出すと若い人には良いんでしょうけど、私のような中年オヤジにはチョットつらい…箸でつまんで撮影してみましたが、こんな感じでサイコロ状にカットされた脂身が大量に入っています。
スープだけで飲むとかなり美味しいのですが、麺と具を一緒に食べ始めると生姜が強いのと豚の脂身でクドくなるのが玉にキズです。この肉では無く、普通に豚ばら肉を使ってチャンポンみたいな方が私には合ったでしょうね。その他に入っていた具は、とっても美味しい玉ねぎ、キャベツ、ニンジン、キクラゲ、エビ。スープの味は牛骨だけに優しくて深いコクのある味。テールスープとか好きな人なら、美味しいと思える味です。
全体としては、アッサリしていて美味しい麺料理でした。昭和の高度経済成長期に地元の炭鉱夫に愛されていた味、平成12年に一度失われたそうですが地元の飲食店が協力して復活させたそうです。インスタントタイプは佐賀市内でも土産物店などで販売されているので、一度は味わってもらいたい味ですね。
家族庵
営業時間:11:00から15:00 17:00から21:00
定休日:火曜日
MAP:大町町大字大町978-1Googleマップへ
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