福岡市と佐賀市を最短ルートで結ぶ国道263号線沿い、佐賀三瀬にある三瀬そば街道の「大八そば」
そばが食べたいと思ったら、ついつい行ってしまうのが三瀬のそば街道。なんといっても福岡市内にある我が家から20分ほどで行けてしまうので、駐車場を気にしながら街なかへ出るより行き易い。田舎の山里へ向かう道なので、道も走りやすいし景色もきれいで癒される。ドライブがてらちょっとお出かけに最適な場所なんです。
福岡と佐賀の県境、三瀬トンネルを抜けるとそこは高原の山里、ここから佐賀市中心部に抜ける国道沿いにそば屋が立ち並んでいるんです。いつのまにか付けられた名前が「三瀬そば街道」、今回は数ある三瀬そば街道のお店から「大八そば」をチョイス。ランチを食べに行ってきました。
人気店「三瀬そば」のスグお隣にあって、存在感ある建物がずっと気になっていたお店。
重厚感ある和風のお店と、大きな看板があるのでとても目立ちます。奥に見えているのが三瀬そば。
大八そばは「ひの木屋うどん」と並んで三瀬そば街道の元祖的なそば屋で、特に地元の人から愛される地元民御用達の店。ここのお蕎麦は温かいそばの「出汁」がとっても美味しいと評判なんです。
どんな蕎麦とであえるのか、とっても楽しみ。中へと入っていきましょう。
店内は古民家風、純和風の店内。立派な木のカウンターと
奥のほうには座敷席がありました。
大八そばのメニューです。「大八ころ蕎麦」がかなり気になりますが、温かい蕎麦の出汁が美味しいと聞いていたので「地鶏蕎麦」を注文。大八ころ蕎麦は、また次の機会に食べてみようと思います。
注文してから待つこと数分、玉子入りの地鶏蕎麦。想像していたのと違いますが、田舎らしい美味しそうな蕎麦がやってきました。
さっそく出汁をひとくち。最初の口当たりは少し薄口、後からじわ~っと鰹の香りと出汁のうま味、そして鶏のコクが前に出てきます。とっても素朴でシンプルなんだけど絶妙なバランス。
九州独特の甘さは控えめで、スッキリした旨口だし。関西出身の私にとっては抜群の塩梅。我が家は父が京都なので母の料理は京風の出汁だったのですが、育ったのが大阪圏ですから大阪風の「食い味」が好きなんですよね。食い味というのは京風の上品な出汁じゃなくて、昆布などの旨みをガッツリ効かせたの強いダシを言うんです。調味料は控えめなので、出汁のベースをしっかり取る味。
九州の味付けって醤油やみりんなど調味料を多めに使うイメージがあったのですが、この出汁はベースがしっかりしていて調味料は控えめ。大阪風の出汁に近い、スッキリしてるのにコクがあって美味しいです。
そして地鶏。親鳥を使ってわざとらしいくらい地鶏の旨みを強調した鶏肉もありますが、この地鶏は控えめだけど旨みがジワっとくる美味しさ。柔らかくて嫌味がなく品が良いです。
そして蕎麦、とても香りのいい蕎麦です。
コシはそこまでありませんが、茹で加減もよくて美味しいです。最初の一口目でフワッと蕎麦の香りが広がりました、冷たい蕎麦も食べてみたくなります。
そして絶妙な薬味になってるのが長めに切った葉ネギ。とっても強い香りで、いいアクセントです。最初はニラかと思いました。
蕎麦にしては珍しくキャベツが入っています。出汁がとてもスッキリしているので、キャベツと玉子の程よい甘さが合います。
そして美味しい地鶏。佐賀らしい滋味系のじわ~っと染み出してくる優しい旨さ。
最初にガツンとくるエッジが立ってる出汁だと食べているうちにくどくなってきて、味がマヒしてくるんです。しかし大八そばの地鶏蕎麦は、最初は少し薄く感じるくらいから食べているうちにシッカリした味になってくる。
玉子やキャベツが入ってるのに味がぼやけませんし、最後まで美味しく食べられる。確かに教えてもらった通り、温かい蕎麦の出汁は美味しいです。
蕎麦の香りを楽しむなら次はこれかな。
さすがに一人で食べるのは苦しそうなので、だれか一緒に行く人がいればの話ですけど。
そうそう、店の入り口に観光マップが貼ってありました。腹ごしらえをしたら、近くの観光スポットへ出かけてみるのも良いかもしれませんね。
通り沿いで存在感のあるお店なので、いつか行こうと思ってたんですよね。灯台下暗しと言いますか、いつでも行けると思うとなかなか足が向かないもので…ちょうどいいタイミングで薦めていただいたき、無事に美味しいそばを食べる事ができました。
田舎らしい素朴な見た目の蕎麦、食べてみるとダシが美味しくて個性的な蕎麦でした。温かい蕎麦なら文句なしでおススメ、どこに行こうか迷ったらぜひ!
次は「大八ころ蕎麦」にチャレンジしてみようかな。
「大八そば」
MAP:佐賀市三瀬村三瀬2862-1⇒ Googleマップへ
営業時間:10:30から20:00(食べログより)
定休日:水曜日(食べログより)
※この記事は私が訪問した時のものです、現状と異なる場合がありますので事前に確認する事をおすすめします。
最新情報をお届けします
Twitter で佐賀ポータルをフォローしよう!
Follow @SagaPortalCopyright © 佐賀ポータル All rights reserved.