このあたりの街並みは見どころ満載!
お出かけ情報「北九州市若松区」の第二弾!超絶ディープスポット散策、大正町商店街周辺のレトロな街並み。
さて、前回の記事に引き続き福岡県北九州市若松区を散策します。今回紹介するのは、北九州市の中でも屈指のレトロエリア。なんというんでしょう、昭和30年代、戦後復興のドサクサみたいな姿を現在に残すレトロな空間なんですよ。少し前までは各地に残っていた風景なんですが、次々と消えて行き今では貴重な存在になりつつあります。
そういえば何かの記事で読んだのですが「観光地として有名になるにはどうするか?」という問いに対して、著名な経済評論家が「何もしない事です。」と答えていたんですよ。建物も街並みも生活様式も、100年間変えずにいると有名な観光地になる…と。
また、他の人は「地元住民の生活利便性」と「観光地としての魅力」は相反する。とも言っていました。私は父親が京都の人で、祖父や祖母、親戚も京都に多いんです。初もうでや墓参りに京都へ行っていましたが、なるほど・・・と思いましたね。
そんな中で、若松区にある大正町商店街界隈は消えゆく日本の街並み、レトロで個性的なスポットでした。ということで、少々前置きが長くなりましたが、さっそくディープな街並みが拡がる北九州市若松区の大正町商店街界隈を紹介します。
ここへ行くには、とにかく町の中心部からアーケード商店街を抜けて若戸大橋方面へ。この商店街も見事なシャッターストリートになってます、もはや地方といえばシャッターというくらい普通の光景になっていますね。
アーケードを抜けて振り返ってみると「明治町銀天街」という商店街だったようです。
そして、アーケードを抜けて道路を渡ると、今回の目的地「大正町商店街」がありました。どうですか、この個性的な佇まい。ここはビデオ撮影もしたのですが、編集するのが面倒くさい・・・時間があれば私のYouTubeチャンネルにアップするかもしれません。
実は街並みや観光スポットを撮影した動画を100本以上アップしてるんですよ。登録者も700人以上いて外国の方から感謝のコメントをいただいたりしてるのですが、撮影の大変さと編集にかかる手間が大変なので2年以上放置してますw
話を戻して、昭和の高度経済成長期、昭和の香りがプンプンする大正町商店街。早速中へと入っていきます。
うわぁ~・・・いいなこの感じ。私がまだ小さかったころ、昭和50年代初め頃の大阪には沢山ありましたよこういう市場。母が大阪で、母方の祖母に預けられていた時によく買い物に行った事を思い出しました。なつかしいな~。
コチラは鮮魚店、港町だけあって魚が豊富ですね。
営業している店は少なくなっているようですが、シャッターには昔の写真などが貼られています。
こちらには絵も飾られています。
こちらは市場の横にある入口、この年季の入り方が良いですね。
大正町市場を正面から入って真っ直ぐ進んでいくと、さらにレトロな光景が広がります。ココからは丸仁市場となっています。
みて下さいコレ、銀天街じゃなくて木の枠組みにトタン屋根ですよ。これは珍しい。
凄いな~、古いけど比較的綺麗なアーケードです。まだ営業している店もあるのでしょうか、この日は全部シャッターでしたけど・・・このまま朽ちさせてしまうのは惜しい。
開発なんかの計画があるんでしょうかね?無個性などこにでもある綺麗なショッピングセンターにしたら、もはや来る価値ないですよ。他にいくらでもそんな場所はありますから。
アーケードを突き抜けて、入ってきた入口と反対から撮影。う~ん、レトロだ。
さて、一度奥まで突き抜けてから再び最初の入口に戻り、大正町商店街の前に続く商店街を見てみましょう。この界隈一体が昭和の面影を色濃く残していて、レトロな街並みなんですよ。
ここもまた良い雰囲気の市場で、しっかり営業もされています。
さて、ここまではほんの序の口、ここから商店街を進んで住宅街に向かって行くと更なるディープスポットが広がっています。
夜は賑やかなのでしょうか、歓楽街っぽい場所に出ました。
なんか、だんだんと怪しい雰囲気になってきましたね。
歓楽街を抜けて閑静な住宅街と思ったら・・・おぉうッ!ディープスポットにダイブするという言葉そのまんま、タイムスリップしたような光景が広がっていました。
この光景は私が生まれる以前、本当に昭和30年代頃の光景じゃないでしょうか。街の真ん中に突如現れた昔の姿そのままの住宅街です。
いや~見ごたえ十分ですね。
これも年季の入った家ですね、いつまで見る事が出来るのか・・・う~ん貴重な家を拝見しました。
この感じ、壁色の違いが絶妙なコントラストで、もはやアートですよ。
正面に崩れた民家、左手には芸術的にまで昇華された継ぎ接ぎトタン壁。いやはや、これはなかなか凄まじい。
かつての繁栄をうかがわせる、モダンな建物。
この場所も再開発で消えてしまう運命なのでしょうか・・・そうやって古い街並みが姿を消していくんですね。寂しくもありますが、それもまた時代の流れ。日本は古い建物を大切に使う欧州と違い、古くなったら新しく立て直すという文化ですから仕方がないのでしょう。
古い住宅街を抜け、大通りに出てきました。ここには数多くの商店が並んでいます。
道路を挟んで向かい側にはレトロなクリーニング屋さん。「ハレルヤドライ」ってよく見かける気がするんですが気のせいでしょうか?
横丁ビルみたいな建物を発見。
日本有数の石炭積出港として栄えた北九州市若松区、かつての繁栄を偲ばせる場所ですが時代の流れには勝てず衰退の道をまっしぐら。まあ、日本の人口が数千万人規模で減るっていうんですから、地方に限らず、都会も含めた日本全体が衰退しているんですけどね。最近は「他は減ってるのに、ウチは人口増えた!」とか調子にのってる福岡市でさえ、数年内には減少に転じるんです。なので、かつての賑わいを!なんて無理な話なんです。
今までの成長と拡大を前提とした社会から、規模を縮小して成長が無くても安定した社会へと変わっていかねばなりません。人口も、経済も、社会全体が衰退し縮小する事は決定事項なのですから。
だからこそ「古い物は壊して新しく」ではなく、守って使い続ける事で地域の個性を演出するという事も必要になってくるのではないでしょうか。ここが1970年代や60年代の面影をのこしているのであれば、あと50年維持すれば今の感覚だと明治、大正の街並みと同じくらいの古さになるんですよ。
まあ、再開発に税金を突っ込んでもらわないと困る人がいるので、そう簡単にはいかないのでしょうけど・・・
「北九州市若松区」
大正町商店街:北九州市若松区浜町2丁目 Googleマップへ
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