佐賀の古くからの中心地として栄えた、佐嘉神社や松原神社を中心としたエリア。佐賀城の目の前という絶好のロケーションで、かつては多くの人で賑わったのでしょう。佐嘉神社西側のエリアは、繁栄の面影を残しつつ、中心市街地の衰退と再開発によって消えていく街の現場をリアルタイムで見る事が出来ます。朽ち果てた古い建物と、文化財である徴古館を中心として綺麗に整備されていく様とのコントラストが強く記憶に残る地域です。
途中で切られた古い長屋と、徴古館。綺麗に整備された公園となっている徴古館と、朽ち果てていくかつての繁華街を構成していた建物。日本中で当たり前にあった光景かもしれませんが、なんとも言えないカオスな景観が哀愁を誘いますね。
かつては佐賀神社の参道として賑わったのでしょうか、一部分だけが残されたアーケード。
反対側へ振り返ると、アーケードの続きが残ります。
佐嘉神社参道側のアーケード入口と思われる場所から見ると、途中が無くなって続きが先にあります。シャッター街を見ると、往時は数多くの店舗が出店していたことが伺えますね。
商店街を抜けて徴古館の裏側方面へと歩いて行くと、多くの飲食店が並んでいたであろう街並みが続く。
古い建物と、真新しい徴古館の側壁。
この界隈はまだ営業中の店舗がいくつか残っています。シャッターを下ろした店と営業中の飲食店、奥に見えるのは徴古館の真新しい建物。
徴古館の正面から撮影。綺麗に整備された公園と駐車場。この周りに、かつて佐賀神社の参道として賑わったであろう商店街の姿が残っています。
徴古館は佐賀藩主であった鍋島氏によって昭和2年に創設された、佐賀県初の博物館の事です。昭和20年に建物を接収され閉館しましたが、平成9年に国登録有形文化財に指定され平成10年再オープンしました。館内は旧佐賀藩主所縁の品や歴史資料、美術品が展示される博物館となっており、年に数回の企画展なども開催されています。
復活した文化財と佐嘉神社、この周辺エリアがどのような姿に変わっていくのか、楽しみであると同時に古い街並みが失われるのは少し寂しくもありますね。佐賀市は新旧織り交ぜた場所が多数存在しているので、面白い街です。佐賀出身の人は「佐賀には何もない」と自虐的な事を言う人が多い気がしますが、佐賀市は福岡市よりもはるかに刺激的で面白い街歩きスポットだと思うんですよね。私が少し特殊なだけかもしれませんが…
さて変わっていく街並みの様子をリアルタイムで楽しめる徴古館と佐賀神社の周辺エリア、いつまでこの光景を楽しめるのか。街歩き好きには、刺激的なスポットだと思いますよ。
徴古館 佐賀市松原2丁目5-22
MAP:徴古館Googleマップへ
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