佐賀の街には昔懐かしい建物や街並みが無造作に転がっているんです。
私が佐賀の魅力に取りつかれて2年以上になります。大阪で生まれ、兵庫のベッドタウンで少年時代を過ごし、大人になってからは東は長野、東京、埼玉。西は鳥取、広島、山口。四国は徳島、香川、愛媛と続き、九州では大分、宮崎そして現在住んでいる福岡と、点々と住居を変えてきました。これだけいろんな場所に住んだのに、住んだこともない佐賀にドはまりしてるんですよ。不思議ですねぇ。
いったい佐賀の何がそうさせるのかハッキリとした答えを出すのは難しいのですが、あえて言うなら「佐賀の街が持つ雰囲気が、私の心の波長と合った」という感じでしょうか。
佐賀の街に来て初めて感じた事を思い出してみると、佐賀の方には失礼ですが「寂れた街」という印象を強く持ちました。かつての繁栄を感じさせながらも廃れていく街、哀愁ただよう寂びの風景。
人の営みって、いい時もあれば悪い時もある。そのときどき、時代の大きな流れの中で常に浮き沈みを繰り返す。佐賀の街はそういった時代の流れというか、時代の移り変わりをリアルに感じさせてくれるんです。なんだか人の人生というか、私自身の人生とリンクしているような気がしてカチッと何かがハマったんです。
佐賀はレトロな街並みの宝庫
佐賀の街を歩いていると各所で古い建物に出会う事が出来ます。新しい建物と古い建物が混在する街並み、現代の街に溶け込むそれらの建物。昔の面影を残し懐かしさを感じる田舎らしい地方都市、この素朴さが佐賀の魅力です。
佐賀の中心部は少し歩けば古い建物があり、あちこちでレトロを感じることが出来ます。
少し足を伸ばして佐賀で有名な温泉街「嬉野温泉」に行ってみると、昔懐かしいレトロな温泉商店街と出会えます。歓楽街まで備えた温泉商店街、今の時代では貴重な存在。
さらに昭和の雰囲気がプンプン漂ってくるテーマパーク「肥前夢街道」。手作り感満載のテーマパーク、アットホームな雰囲気が最高です。
過去に過ぎ去った記憶の面影、そんな懐かしさが今も残る街。それが佐賀なんですね。
失われゆくものの儚さ
古い建物や街並みが残っているとはいえ、それらを維持していく事が出来ない事も当然あります。江戸時代から旧長崎街道に店を構える老舗製麺所に伺った際「古い建物を維持するのもイロイロ大変なんです」と言われたことがありました。
中には市民団体などが存続の方向性を模索し、保存するための運動が行われている建物もあります。
立ち退きが完了したものの、取り壊しか存続か不明の建物。
壊すのは一瞬、しかし一度壊してしまえば二度と元には戻りません。
私はネットで佐賀のレトロな建物を検索することが多いのですが、すでに取り壊されてしまい見る事が出来ない建物も数多くあります。つい3年前まであったはずなのに・・・残念!なんて事も、つい最近経験しました。
様々な理由から失われていく古い建物。それは悪い事ではなく、人々の暮らしの中で当たり前に起きる事。だからこそ少しでも多くの古い建物をこの目で見て、記録を残しておきたい。
そんな思いからスタートした特集企画、限られた時間の中ではありますが一件でも多くのレトロ物件を見に行きたいと思っています。
興味を持った方は是非!応援していただければ、涙を流して喜びます。私は孤独なブロガーですから・・・
「佐賀のレトロを探す旅」
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