「最近ついてないな~…」と思う事ってありますよね。
自力でどうにもならない時は神頼み!佐賀の街なかパワースポット
佐賀県庁のすぐ近く、佐賀城跡の堀をまたいで北側に松原神社を中心とする大きな神社があります。
この神社では境内に建つ8つの神社があり、各社には参拝の記録として「八社詣之証」を設置しています。一社お参りするごとに、設置されている神紋スタンプを押し、八社すべてを巡る事で大願成就を願う「八社詣」を行う事が出来るんです。
神頼みなんて・・・と思う人もいるかもしれませんが、実際に神様のご利益があるかどうかよりも、気持ちの切り替え効果はあると思うんです。
自分自身の気の持ちようで物事が変わる事もあるのですから、心機一転したい時や、よしやるぞ!と決意したい時など、気持ちの切り替え時に巡ってみると効果的ではないでしょうか。
という事で、それぞれの社を紹介していきます。
一番社「佐嘉神社」
門前にカノン砲やアームストロング砲が飾られているので、合戦の神様かと思いきや文化、交通、学問の神様だそうです。
創建は1933年と比較的新しい神社で、歴代佐賀藩主のうち10代藩主鍋島直正(なおまさ)命と11代藩主鍋島直大(なおひろ)命を祀る社です。菊の紋の使用を許されている、格式高い神社。
様々な偉業を紹介するミニ資料館も境内に建っています。
逼迫する藩財政の改革、農業などの産業改革、西洋の学問を振興した教育改革と技術開発。そして藩民の平和と安全を外敵から守るための防衛力強化。現代日本でも同じような課題を抱えている事から、おおいに手本となりそうな名君だったんですね。
二番社「松根社」
こちらは十代佐賀藩主直正公に使えた、佐賀藩士の古川松根命を祀る社です。
礼儀作法や学問、書画、和歌、雅楽といった学問と芸術面で優れた人物であった事から、礼法、芸道、学問の神様として祀られています。
三番社「松原神社」
八社の神社が祀られているなかで、最大の目玉ともいえるのが松原神社です。創建は1772年、祭神はあの龍造寺隆信命と鍋島直茂命です。
佐嘉は室町から戦国の時代、複数の地方豪族が治める地でした。そんな地方豪族の一つでしかなかった龍造寺家が、滅亡の危機を乗り越えて少弐、千葉、神代といった有力豪族を打ち破り、大友宗麟という外部からの巨大勢力を押し返し、肥前統一から筑前・筑後・肥後・豊後といった広大な地域を支配する大大名となったのです。
そのような偉業を成したのが松原神社の祭神である、肥前の熊と周辺国から恐れられた龍造寺隆信命。龍造寺家の重臣である鍋島直茂命は、僅か数百の手勢で5万ともいわれる大友軍を打ち破った奇襲戦「今山合戦」で名を馳せた知勇兼備の猛将にして佐賀藩祖です。
参考:「今山合戦場跡」戦国時代の大奇襲戦!佐賀のヒーロー”龍造寺隆信”桶狭間や厳島にも負けてません。
特に龍造寺隆信命は現在の佐賀があるのは龍造寺家あってこそなので、こうやって祀られている場所をみると嬉しくなりますよね。
松原神社の祭殿には、龍造寺家の家紋である「十二日足紋」が大きく飾られています。
御祭神は両命とも勇猛果敢な戦国を代表する武将である事から「開運・勝利・招福の神」として祀られています。
やはり佐賀県外の歴史好きからすると、佐賀といえば龍造寺隆信公なんですよ。佐賀に来てガッカリしたのは、中世戦国時代の資料に触れる場所が少なすぎる事なんです。
室町時代から戦国末期までの肥前戦国史は、中小豪族が活躍して数多くのドラマを生んだ、とても魅力的な歴史だと思うんですよね。龍造寺家が活躍した時代の遺構も数多く残っているので、もっと評価されてもいいんじゃないでしょうか。
四番社「佐嘉荒神社」
四番目の社は台所の神様として信仰を集める、荒神さんの社です。荒神さんは瀬戸内地方を中心に広がった土着信仰を元にした神様で、火事除け、災難除け、一家安全の神様として信仰されています。
五番社「松原恵比寿社」
佐賀の街といえば凡そ1000体の恵比寿像があり、その中心的な大恵比寿として2005年に建立された社です。開運・招福・商売繁盛、そしてくじの当たり神として人気を集めるえびす様です。
参考:「とんさん恵比寿」佐賀にある宝くじ当選祈願の名所!佐賀は宝くじが当たりやすい?
実際に宝くじを買ってお参りしたレポート記事があるので、上にリンクを貼っておきます。結果はどうだったかって?まだ派遣社員やっているというのが答えです、お察しください・・・
触りながら願い事をするためのアイテム、この他にも太鼓などの無料アイテムが用意されています。課金アイテムもありますが、課金すると当たり易いのかは不明です。
六番社「松原稲荷神社」
稲荷神社とは、稲を荷って捧げたことから、稲が生るがなまって生まれた言葉とされています。家内安全、商売繁盛のご利益を戴ける神様です。
七番社「松原河童社」
この神社は佐賀に数多く存在するクリークで事故や災害が発生しないようにとの願いを込めて建立された神社で、水害・水難防除、災害除、子供の守りの神様です。
この神社には「兵主部(ひょうすべ)」という土着神が祀られています。この木造は1772年頃に作られたもの。
兵主部は松原川に住んでいた河童の事で、元は河川工事の為に人形を作ってまじないを掛け、働かせた事が始まりです。
川の作業が終わったのち、用済みとなって川に捨てられた人形たちが恨みを持ち、河童に姿を変えて川に入る子供たちを襲い、あと一人で犠牲者が千人に迫るという時に捕えられました。
捕えられた兵主部は時の城主であった鍋島直茂に「これからは川で子供を守り続けるから許してほしい」と嘆願して許され、以来、子供たちを水難から守り続けているそうです。
第八社「松原梛木社」
八番目、最後の社は松原梛木社。縁結び、家内安全、商売繁盛、魔除け、病気平癒、子宝成就と盛りだくさんの御利益ある神社です。
梛は縁結びや恋愛成就、魔除け、「なぎ」は和ぎ、凪ぎを表し穏やかな心にしてくれる木とされ、海上安全の木としても親しまれてきました。
社内には梛木が祀られています。
松原梛木社の御祭神は「久久能智神」(イザナギとイザナミから生まれた木の神)と「大国主神」(出雲大社の祭神、国護りの神)の二柱の大神が勧請されています。
数多くの神様を一気に巡れる名所でしたね
さて、ぐるっと一周巡ってみても1時間ほどでしょうか。急いで周ればもっと早く参拝できるかもしれません。松原神社界隈は佐賀の街なかに位置しているため、空いた時間に気軽にお参りできるパワースポットです。
周辺の街並みも古い建物が残っていたり、落ち着いた雰囲気が楽しめる街歩きスポットになっています。観光や、仕事の出張ついでに巡ってみるのもおススメです。
なんか最近いいことないな~なんて悩んでいる方、何かにチャレンジするパワーが欲しい方など、お手軽なパワースポットで神様にお願いしてみませんか?
「佐嘉神社 八社詣」
MAP:佐賀県佐賀市松原2丁目10−43 Googleマップへ
佐賀神社公式サイト
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