「まちかどギルド」このプロジェクトが成功すれば地方移住者が劇的に増えそう。
- 2017/7/7
- 編集長コラム
まちかどギルドというプロジェクトをご存知でしょうか、私はすっごく楽しみにしてるんです。
私が初めて「まちかどギルド」というプロジェクトを知ったのは2年くらい前?いや、もっと前でしょうか。ご存じない方もいるかもしれないので簡単に説明すると、仕事を依頼したい人、受けたい人、それぞれを繋ぐギルドハウスという施設を作ってマッチングさせちゃおうというプロジェクトなんです。
お年寄りには口入れ屋といえば分かり易いかな、いや古すぎるかw
若者にはあれです、某RPG的ファンタジー世界でお約束の冒険者と冒険者ギルドですね。何か困ったことがあったらギルドにクエスト依頼を出し、ギルドに登録している冒険者がクエストを見て受けていく。冒険者ランクが上がれば受けられるクエストが増えるとかね、まさにファンタジー、ライトノベルやアニメに出てきそうなお話。
“まちの用事”(クエスト)を頼みたい人とそのお手伝いをしたい人(冒険者)をマッチング&サポート!!
スマートフォンアプリまちかどギルドは・・・
地域密着型“まちづくりサポートアプリ”です。
地域の支え合いを増やし、地域の活性化を目指します!「まちの用事を解決する」をコンセプトに若者も楽しめるように考案したのが、「まちかどギルド」具体的に“まちの用事”とは「商店街のお店で一日限りのバイト」「独居老人の買い物代行やおしゃべり相手」「草むしりや雪かき」「農作業のお手伝い」などが想定されます。
こうしたハローワークや求人情報誌に載らない“まちの用事”を、これまで町内や商店街との接点がなかった学生、地元で何か活動をしたいけれど動き方がわからない人、新たに引っ越してきた家族、その他、空き時間をまちのために使いたいと考えている方々に『まちかどギルド』を利用していただきたいです!まちかどギルドウェブサイトより
どうですか、実現すると面白いですよね。いま巷では働き方改革とか言ってますが、日本は他国よりも過酷な労働を強いられているのに確実に貧しくなっています。
団塊の世代や高齢者に片足を突っ込んでいる人たちは、過去の栄光に縋り付いて認められないかもしれませんが日本はもう豊かな国とは言えなくなってきているんです。
チープジャパン(日本は安い)って言われてますね。欧州よりサービス残業など過酷な労働して貧しくなる。何か根本が間違ってる。/欧州からは「日本だけが勝手にどんどん貧しくなっている」ように見えている – エストニア共和国より愛をこめて https://t.co/gpQc1YSiza
— 佐賀ポータル (@SagaPortal) 2017年7月6日
貧しくなるのは日本的労働のせい
日本がなぜここまで落ち続けていくのか。元凶は全て「正社員制度」にあると私は考えています。正社員が過剰に保護されているために、労働者は自分自身の人生マネージメントをしない。大人になったら社会人として就職する事が最善であり、会社という群れから外れる事を極端に恐れる。
会社は自由に解雇も出来ず、正社員は転職が不安で会社にしがみつく。その結果、恐ろしく生産性の低い社員が全体の足を引っ張り、働けど働けど貧しくなるばかり。
会社側が正社員をいつでもクビに出来るようになれば、会社を何度も辞めることが当たり前の社会になれば、誰もが転職したり会社を掛け持ちで働くことが当たり前の「雇用の流動性が高い」世の中になれば、サービス残業もなくなり非正規社員なんて層も居なくなり、ブラック企業なんてみんな辞めてしまうので存続できない。
つまり未だにズルズルと引きずる終身雇用制度と年功序列制度の残りカスのような「正社員」という特権があるから、働き方改革なんて事を言い出さなければならなくなる。結果として一部の成功者を除き、殆どの人が貧乏になっていく。総中流化の次には総貧乏化が待ってました、と言うのが現在の状況なんです。
いやまじで雇用の流動性を高めるのと古い価値観(短期の転職はネガティブとか終身雇用の幻想とか)を破壊しないと何も変わらんよ。グローバル化を拒むなら経済だけ微成長しながら一部の優良企業以外はジリ貧のまま国民1人当たりの生産性が途上国並みになる未来しか無いよ。
— Ichiro S* (@ichiro_s) 2017年7月6日
しかし、正社員に拘らなくても生活の糧を稼ぐ方法があればどうでしょう。
一つの仕事にしがみついたり、会社に依存する必要が無ければ人はもっと自由に生きられるはず。一人一人がもっと自由に、自分のやりたい事を中心にした生活が出来れば日本はもっと豊かになれるはずです。
そんなときに都合に合わせて仕事を受ける場所「まちかどギルド」のような場所があれば・・・面白いと思いませんか?
地方で雇われない生き方がしたい
都会に住む人たちが地方移住で求めているもの、それは自由でゆる~い生き方。あるいは自分の力でチャレンジして何かを成し遂げたいという、開拓者のような生き方。その両方という人もいるでしょう。
「まだ東京で消耗してるの?」という有名なブログのタイトルに象徴されるような、日々生活の中で消耗を強いられている人が「地方に行けば自分らしく生きられるかもしれない」という願望を叶える場所として地方を見ています。
つまり雇われない生き方ですね。
そこで「まちかどギルド」なんですよ。何も持たない普通の人がギルドを通じてフリーランスとして生きていける。
とっても魅力的じゃありませんか?
「雇われたくない人はフリーで生きていけるよ」という環境が実現できれば、その地方へは移住者が殺到しますよ。てか、私が真っ先に行く!
とはいえ「まちかどギルド」は始まったばかり、まだ世の中を動かすような力はないでしょう。
また同じような取り組みとして、ウェブ上で展開されているクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」や「ココナラ」がありますよね。それでイイじゃん!と思う人もいるでしょう。しかしウェブサービスだと全国で誰でも受けられる状態になっているので、仕事を受ける人が多すぎる。結果、需給バランスが崩れて単価が暴落。まともな稼ぎになりません。
「まちかどギルド」とウェブ上のクラウドソーシングの大きな違いは、ギルドが管轄する地域内の仕事をクエストとして発注すること。そう、仕事が地域に縛られるのです。日本中誰でも受けてその場でこなせる仕事じゃありません。
まちかどギルドは地方でこそ生きる
地方ならそもそも仕事を受ける人が少ない、受けてもらいやすくするには受ける側にもうま味のある報酬にしなければなりません。そして何より大切なことは、ギルドを通じて人と人が繋がっていく事。なぜならクエスト報酬は、依頼主から直接貰うというシステムだからです。
人と人とが繋がれば、単発のクエストから新しい地域独自の事業が生まれるかもしれない。いろんなスキルを持つ冒険者が地域にやってくれば、今まで出来なかったことが出来るようになるかもしれない。各地を放浪するような冒険者がいれば、他の地域とも繋がっていくかもしれない。
行政などが協力して魅力的なクエストを増やせば、それを目当てに多くの冒険者が訪れ移住者も増えるかもしれない。
さらに地方に興味があってもどうやって関わっていいか分からない人。私の様に地域と関わりたいと思っていても接点を見つけることが出来ない人でも、ギルドに行けば地域の人と繋がることが出来る。
ギルドを通じて人と人、地域の中と外が繋がっていく。
凄いと思いませんか?
ついに8月1日リリース決定!
まちの支えあいを増やすアプリ
【まちかどギルド】
→ https://t.co/bBs1UEvDoiみなさんお待たせしました! pic.twitter.com/dLQ0sfSRRc
— まちかどギルド (@townsguild) 2017年7月3日
ほんとにゲームのようなことがリアル社会で起きるかもしれない。
「まちかどギルド」というプロジェクトが全国に広がれば、働き方改革どころじゃなく「働き方の常識を破壊する」くらいのインパクトを持つ可能性があります。まだまだ小さなプロジェクトで、現段階ではアップル向けのアプリしか出ないようですが。私はアップル製品を一度も使ったことが無いので参加できず・・・
ただ夢はありますよね、アンドロイド端末でもアプリが出るかもしれないし。今後このプロジェクトがどうなるのか、注目して応援していきたいと思います。
もし興味を持ったらぜひウェブサイトを覗いてみてください、分かり易く漫画で解説されています。もし佐賀でも実現したら、絶対にギルドへ行きます!
「まちなかギルド」
公式サイト⇒http://machikado-guild.com/
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